女子小中学生チームがVEX世界大会に出場 「ロボットをゼロから作り上げる面白さ」とは?
注目のアメリカ発STEM教材「VEXロボティクス」 #3 2023年VEX世界大会出場の小中学生女子チームインタビュー
2024.02.02
世界70ヵ国の子どもたちや教育者が熱中している話題のSTEM教材「VEXロボティクス(以下、VEX)。
2023年5月にアメリカのテキサス州ダラスにて行われたVEXの世界大会には、昭和女子大学附属昭和中学校2年生の市川はるさん、1年生の前島香音さん、小林千紘さん、昭和女子大学附属昭和小学校6年生の土屋莉乃さんのチーム『Laurels(ローレルズ)』が出場しました。
現在はチームは解散し、それぞれの道を進んでいますが、当時の思い出などをお聞きしました。
目次
小中学生の女子チーム『Laurels』結成のきっかけ
──チーム『Laurels』のみなさんがVEXに出会ったきっかけを教えてください。
市川はるさん(以下、市川さん):小学校3年生のとき、父がVEXの教材を取り扱うようになったのがきっかけです(お父さんは1・2回目インタビューの市川晋也さん)。
そのときはプログラミングに全く興味がなかったのですが、父に「やってみないか?」と誘われ、気になって始めました。そしてすぐに「VEXって面白い!」と思いました。ロボットを作り、コントローラーを使って、自分の作ったものを操作して動かせることにワクワクしました。
前島香音さん(以下、前島さん):私は市川さんと通学バスが同じ路線で、通学中に市川さんから「VEXの大会で、今度ハワイに行くんだ~」と聞いてから興味をもち、小学校4年生のときにDOHSCHOOL(市川氏が運営するVEXのスクール)に体験に行きました。
ロボットを作って動かすのは楽しかったし、VEXのキットは世界共通のもの。それを使って世界中と繫がり、世界大会まで行けるってすごいことだなと思いましたね。
小林千紘さん(以下、小林さん):私は前島さんとは幼稚園からの幼なじみで、前島さんがDOHSCHOOLへ体験に行くときに誘ってもらいました。
VEXは、プログラムがあるから、ロボットをコントローラーで操作することもできるのが楽しいですね。ロボットは、プログラムが基盤になっているというのが、始めてからの発見でした!
──市川さんは2019年、小学校4年生のときにハワイで開催されたVEXの大会(パンパシフィックチャンピオンシップ)に参加したそうですね。
市川さん:はい。私にとって初の海外のコンペティションでした。そのころは「VEXが楽しい」という気持ちだけで、とくに上を目指していたわけではありませんでした。でも会場で、さまざまな国から集まったチームが、英語でやりとりして試合に臨む様子を見て、「VEXは、こんなにいろいろな国の人と繫がっている広い世界なんだ!」と驚きました。
日本のチームのなかで、私たちのチームだけ英語が話せず、「英語でコミュニケーションを取るのが当たり前」の大会を体験して、「英語の勉強を、もっと頑張らなきゃ!」と思いました。