女子小中学生チームがVEX世界大会に出場 「ロボットをゼロから作り上げる面白さ」とは?

注目のアメリカ発STEM教材「VEXロボティクス」 #3 2023年VEX世界大会出場の小中学生女子チームインタビュー

2023年の世界大会『VEX Robotics World Championship 2023』の様子。  写真提供:市川晋也
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世界70ヵ国の子どもたちや教育者が熱中している話題のSTEM教材「VEXロボティクス(以下、VEX)。

2023年5月にアメリカのテキサス州ダラスにて行われたVEXの世界大会には、昭和女子大学附属昭和中学校2年生の市川はるさん、1年生の前島香音さん、小林千紘さん、昭和女子大学附属昭和小学校6年生の土屋莉乃さんのチーム『Laurels(ローレルズ)』が出場しました。

現在はチームは解散し、それぞれの道を進んでいますが、当時の思い出などをお聞きしました。

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小中学生の女子チーム『Laurels』結成のきっかけ

──チーム『Laurels』のみなさんがVEXに出会ったきっかけを教えてください。

市川はるさん(以下、市川さん):小学校3年生のとき、父がVEXの教材を取り扱うようになったのがきっかけです(お父さんは1・2回目インタビューの市川晋也さん)。

そのときはプログラミングに全く興味がなかったのですが、父に「やってみないか?」と誘われ、気になって始めました。そしてすぐに「VEXって面白い!」と思いました。ロボットを作り、コントローラーを使って、自分の作ったものを操作して動かせることにワクワクしました。

前島香音さん(以下、前島さん):私は市川さんと通学バスが同じ路線で、通学中に市川さんから「VEXの大会で、今度ハワイに行くんだ~」と聞いてから興味をもち、小学校4年生のときにDOHSCHOOL(市川氏が運営するVEXのスクール)に体験に行きました。

ロボットを作って動かすのは楽しかったし、VEXのキットは世界共通のもの。それを使って世界中と繫がり、世界大会まで行けるってすごいことだなと思いましたね。

小林千紘さん(以下、小林さん):私は前島さんとは幼稚園からの幼なじみで、前島さんがDOHSCHOOLへ体験に行くときに誘ってもらいました。

VEXは、プログラムがあるから、ロボットをコントローラーで操作することもできるのが楽しいですね。ロボットは、プログラムが基盤になっているというのが、始めてからの発見でした!

『Laurels』のみなさん。左から土屋莉乃さん、前島さん、小林さん、市川さん。  撮影:日下部真紀

──市川さんは2019年、小学校4年生のときにハワイで開催されたVEXの大会(パンパシフィックチャンピオンシップ)に参加したそうですね。

市川さん:はい。私にとって初の海外のコンペティションでした。そのころは「VEXが楽しい」という気持ちだけで、とくに上を目指していたわけではありませんでした。でも会場で、さまざまな国から集まったチームが、英語でやりとりして試合に臨む様子を見て、「VEXは、こんなにいろいろな国の人と繫がっている広い世界なんだ!」と驚きました。

日本のチームのなかで、私たちのチームだけ英語が話せず、「英語でコミュニケーションを取るのが当たり前」の大会を体験して、「英語の勉強を、もっと頑張らなきゃ!」と思いました。

2019年のハワイで開催されたVEX大会にて。「海外チームとの英語でのやりとりに、たくさん刺激を受けました」(市川さん)。  写真提供:市川晋也
こちらも2019年大会より。この大会がきっかけで、市川さんたちは世界を意識するように。  写真提供:市川晋也
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