
「知育菓子」のポイント③「違いを尊重する」
あえて正解を用意せずに、おたがいを認め合うことを大事にしています。
『ねるねるねるねのおかしなおはなし』の中で、「ねる白川くん」が七草がゆからインスピレーションを受けて、「だいこん味」「ピーマン味」「とうがらし味」「ゴーヤ味」など、ふだんの「ねるねるねるね」では食べられないような味を提案します。
味見をした研究員たちが「苦いー」「からいー」などと感想を言うんです。

木下さん:
私たちもお菓子の味を開発するときには、みんなであれこれ試してみますから、共感できてとっても面白いシーンでした。
「ねるねるねるね」は、非日常のワクワク感を楽しむお菓子なんですよ。
──違いや変化を楽しむことは大事ですよね。子どもたちにとって、たくさんの可能性があるお菓子なのですね。
個性的なキャラクターたちが活躍するストーリー
──この本のストーリーなどは作家の大空なごむさんが作られたとのことですが、物語ができたとき、どこが面白かったですか?
木下さん:
登場人物のキャラクターがしっかり表現されているところです。
私たちはこれまであまりキャラクターにスポットをあてることができていなかったので、新鮮でした。
例えば、かわいいものが大好きな「ねるる」が持ってきたいちごを、魔女さんは壺でグツグツ。
おいしいいちごジャムのできあがりと思いきや、こわ~い「ハロウィンジャムパン」に変わってしまいます。

木下さん:
おもちゃづくりが得意な「ネルト」は、入れた材料をお菓子に変えてしまう「おかしなマシーン」を作り出します。
また、運動が大好きな「ネリトニー」は、トランポリンの上で飛び跳ねながらチアダンスを踊る「フライングチア」を披露して大活躍。
先ほどお話したように、調べもの好きの「ねる白川くん」は、七草のうんちくを取り入れた「ねるねるねるね」をつくりましたよね。
キャラクターの個性と「ねるねるねるね」をうまく連動させながら物語になっていて、とっても読みごたえがありました。
──そんな登場人物たちが、いろいろなクイズに挑戦して乗り越えていくところも楽しいですよね。保護者の方たちに伝えたいメッセージはありますか。
木下さん:
来年2026年に、ロングセラー商品である知育菓子の「ねるねるねるね」は、発売から40周年を迎えます。
おいしいお菓子というばかりでなく、作って食べるということを通して、ワクワクしながら楽しみ、新しい発見や学びのきっかけにもなる、「笑顔で記憶に残る」時間を提供するお菓子です。
お子さまはもちろん、ぜひ幅広い世代の方たちに楽しんでいただきたいと思います。