子どもの英語力を高める 日本人の子どものための「ネイティブ式」英語学習プロセス 

グローバル社会で活きる英語力を我が子に! 世界で活躍できる英語力の育て方 #1

バイリンガルスクールTLC for Kids代表:船津 徹

グローバル化が加速している現代。子どもが大人になるころには、今以上に英語の重要性は高まります。 写真:アフロ

ハワイにてバイリンガルスクールの代表を務め、自身も教鞭をとっている船津徹先生は、世界で活躍できるグローバル人材の育成に力を注いでいる指導者です。

先生の元には日本人以外にも韓国人や中国人、インド人、ベトナム人など、アジア諸国出身の子どもが多く通ってきており、国際化する社会に必要な自信や思考力、コミュニケーション力などの心得とスキルを学んでいます。

特にグローバル社会の共通言語である「英語」に関しては、第二言語として英語を習得する子どもたちにネイティブの学習法を使って教えています。

「世界に通用する子どもの育て方」シリーズで、環境や時代の変化に負けないたくましい資質を持った子どもの育て方をアドバイスしてくれた船津先生に、その続編として、おうちでできる英語教育法についても伺います(全5回の1回目)。

◆船津 徹(ふなつ とおる)
バイリンガルスクールTLC for Kids代表。幼児教育の権威である故・七田眞氏に師事。2001年ハワイ・ホノルルにTLC for Kidsを設立し、英語力、コミュニケーション力、論理力など、世界で活躍できるグローバル人材を育てるために独自の教育プログラムをもって指導にあたっている。2020年までに5000名以上の子どもの教育に携わり、卒業生の多くが世界の難関大学に進学し、各国で活躍している。

世界に通用する子どもの育て方」全4回シリーズを読む

我が子が大人になるころには、英語を使う場面がますます増える!

グローバル化が加速している現代。その共通言語として、「英語」の重要性がこれまで以上に高まるだろうと思っている親御さんは多いはずです。

ハワイにてバイリンガルスクールの代表を務め、自身も教鞭をとっている船津先生は、コロナ禍を経てますます英語力が必要になったといいます。

「コロナ禍となって、オンラインでのコミュニケーションが当たり前になりました。たとえば、ひとつの会議に複数の人が同時にアクセスして話し合うというスタイルが、以前よりずっと日常的になったことでもわかるでしょう。

そして、オンライン上での共有言語は日本語ではなく、英語という機会も増えています。

世界で最も話されている言語を調べたデータによると、近年の英語話者数はランキング第1位です。

母語話者と第二言語話者を合わせて約15億人となり、第2位の中国語の11億人を上回ったという結果があります。世界の人口が80億人弱ですから、英語話者は約19%を占めていることになります。

また、英語を公用語とする国や地域も増えており、香港やシンガポール、フィリピン、マレーシアなどが例に挙げられます。

話者数や世界の動きを踏まえると、今の子どもたちが大人になるころには、英語を話す人がもっと増えている世の中がみえてくるのです」(船津先生)

日本国内でも、英語を企業公用語にする会社が大企業を中心に増えてきています。また、英語を話す人は、中国語のように主にアジア圏に集中しているのではなく、世界中に分散しているとの分析もあります。

オンライン上だけでなく、実際の生活におけるコミュニケーションも英語が多用される時代が近づいているのです。

日本人は英語が話せない人が多いけれど、英語の才能がないの?

日本人は、学校教育の中でかなりの時間をかけて英語を勉強しますが、「私は英語が話せます!」と胸を張っていえる人は多くありません。

第二言語として同じように英語を学ぶ諸外国の人を見ると、日本人よりも英語習得に長けていると感じることがありますが、日本人にはそもそも英語の才能がないのでしょうか。

「日本人に英語の才能がないなんて、思い込みもいいところです! そんなDNAはありませんし、日本人が英語が苦手だと私は感じたことがありません。

私はハワイに移住した日本人の子どもに英語を教えていますが、どの子も英語を上手に使いこなせるようになっています。

日本語からしたら、確かに英語は文章構造や発音などが遠い言語です。しかし、日本人の英語はクセも強くなく、悲観するほどできないわけではないので、思い違いをしないでください」(船津先生)

英語習得は才能ではなく、勉強する方法が左右します。

「日本人が英語を苦手と思うのは、単語や文法を覚えて、暗号解読のように一語一句を日本語に訳するという、正確性を問われる勉強が中心になっているからです。

そしてテストの結果が悪いと苦手感情が大きくなり、それが『英語ができない』という悪循環を生みます。

学校では理解度を測るために、正確性を問うテストをやらざるを得ないこともありますが、本来の言語力とはどれだけ流暢に読めて、読解できるかということや、文章や会話でどれだけ自分の思いや考えを伝えられるかを指します」(船津先生)

船津先生は、自身の学校で英語を教える際はネイティブの英語学習法を採用しており、幼児期からこの方法に取り組んでいけば本当の意味での英語力がつくといいます。

それは単語の意味や文法の正しさを教え込むような学校教育的なやり方ではなく、ごく自然に英語の思考回路を育てていく方法です。

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