『東京ミュウミュウ』が帰ってきた！ファンを魅了した原作のスゴさ

地球の未来のために、夢のために、そして恋のために、「正義の味方」として戦う女の子たちの姿を描いた『東京ミュウミュウ』（原作・吉田玲子／漫画・征海美亜）。

たくさんの読者にトキメキとワクワクを与えてきた名作少女マンガが、完全新作アニメ『東京ミュウミュウ にゅ～♡』となって生まれ変わります。

少女漫画誌『なかよし』での連載は2000年～2003年。今も色あせないミュウミュウの魅力を振り返ります。

ミュウミュウのメンバーは、個性豊かな５人の女の子たち。

明るく前向き、一生懸命で頑張り屋さんで芯が強い〈いちご〉。

お嬢様で高飛車だけど、本当は友達想いな〈みんと〉。

気が弱いところもあるけど、優しい心を持った〈れたす〉。

元気いっぱいで天真爛漫、大道芸が得意な〈歩鈴（プリン）〉。

いつもクールでカッコいい、頼れる“お姉さま”な〈ざくろ〉。

性格も、育った環境もバラバラで、これまで接点もなかった５人。

しかし同じミュウミュウとして共に戦っていくうち、頼れる仲間として、そして大切な友達として、互いに強い信頼関係が生まれます。

恋や人間関係に悩んだり、時に反発したり、お互い認め合って支えたり……そんな等身大の女の子の可愛さ＆地球の平和を守るために戦うカッコよさが、ミュウミュウにはぎゅ～っと詰まっているのです。

漫画、アニメ好きにとって永遠の憧れ、「変身」。

多くの女の子たちの心を掴んできた美少女戦士ものにおいて、変身は心ときめく、欠かせないシーンといえます。

いちご達はそれぞれ、「レッド・データ・アニマル」の遺伝子を打ち込まれ、合体したことがきっかけで覚醒し、ミュウミュウへと変身できるように。

いちごはイリオモテヤマネコ、みんとはノドジロルリインコ、れたすはスナメリ、歩鈴はゴールデンライオンタマリン、ざくろはハイイロオオカミ……。

変身後には、耳や尻尾など、合体したレッド・データ・アニマルの特色がそれぞれ表れます。

たとえばいちごの変身した姿、〈ミュウイチゴ〉にはネコ耳と尻尾が。愛らしいその姿や、「ご奉仕するにゃん」という決め台詞が印象的なこともあり、「『東京ミュウミュウ』といえばネコ耳！」というイメージも強いかもしれません。

自分だったら、どんな動物と合体したミュウミュウになるだろう……？、と当時の読者さんの中には、そんな想像を膨らませた方も多いのでは。

更にいちご達は、情報収集のためにカフェミュウミュウで働いているので、作中でメイド服も披露します。

連載がはじまった2000年は、「メイドカフェ」が秋葉原に出現し始めた頃。時代を先取りした「かわいさ」が盛りだくさんだったことも、女の子たちから憧れを集めた理由のひとつかもしれません。

いちご達５人の体に打ち込まれた、「レッド・データ・アニマル」の遺伝子。

このレッド・データ・アニマルとは、絶滅危惧種の動物のこと。乱獲や環境破壊など、人間が与える影響によって数が減ってしまい、絶滅の危機に瀕しているのです。

連載当時の2000年代初頭は、地球温暖化対策推進法が施行されるなど、オゾン層の破壊や地球温暖化といった環境問題に関心が集まり始めていた頃でした。

社会的なテーマを軸に据えながら、しかし決してお説教臭くならず、読者が自然と絶滅危惧種たちや環境問題に触れることができたミュウミュウ。エンタメと社会問題を両立させた作品だったのです。

主人公のいちごは原作では中学1年生。

同級生の青山雅也くんに一途な想いを寄せるものの、自分がミュウミュウだという秘密を打ち明けられず、恋心と使命感との間で板挟みに……。

更に、いちごたちがミュウミュウとなるきっかけを生み出した“俺様”な性格の白金稜や、いちごに執着する敵のキッシュなど、魅力的な男性キャラクターが次々に登場。

読んでいて思わず「この恋、どうなっちゃうの～!?」と悶えてしまう展開の連続です。

７月５日（火）から放送開始の新アニメ『東京ミュウミュウ にゅ〜♡』では、いちご達の年齢が高校生に引き上げられていることもあり、ちょっぴり大人になったいちごたちがどんな恋愛模様を繰り広げるのかにも期待が高まります。

新生『東京ミュウミュウ』を、ぜひその目で確かめてみてください。