子どものねんねトラブル「早起きしすぎる」「寝起きが悪い」対策とテクニックを東大医学部卒医師ママが伝授
東大医学部卒医師・もりたま先生に聞く、「子どものねんねトラブル」 #4 ~寝起き編~
2025.01.14
医師・小児スリープコンサルタント:森田 麻里子
「細切れで寝たり起きたりを繰り返していた新生児期を過ぎ、睡眠サイクルが変化する3~4ヵ月が、最初の寝かしつけ難関期。それを過ぎると生後半年ごろには、夜泣きを始めるようになります。
10ヵ月~1歳になると、精神的な発達も顕著になり分離不安が起こって、泣いて起きてしまうパターンも。そこから2歳児になると、次は『寝てくれない』や『早く起きてしまう』などのお悩みが聞かれます」(もりたま先生)
2歳以降~ お昼寝時間の調整を
2歳以降のお悩みには、お昼寝の兼ね合いが原因として挙げられます。
「今までは昼の12時になったら自然と眠くなって寝てくれていたのが、なかなか昼寝をしなくなってきたりするのが2歳前後です。体力がつくのと、もっと遊びたい、寝ているよりも起きていたいという意思がかなり強くなってきます。イヤイヤ期にも入るので、スムーズなお昼寝ができなくなってくるんですね」(もりたま先生)
しかし、寝ないなら寝ないで、夕方には疲れて機嫌が悪くなり、気がついたら夕飯の準備をしている間にいつの間にか寝てしまっている……などが起こりがち。そうなるともちろん夜は寝られず、睡眠時間の調整が難しくなってきます。
「保育園児だとお昼寝タイムが必ずあります。特に3歳過ぎからは、昼にたっぷり寝てしまうことで、夜なかなか寝付けないという問題が出始めてきます。
ただ、2018年に保育指針が変わって、“午睡はその子の必要性に合わせる”ということになっているので、保育園に預けている親御さんは、昼寝時間の調節を園に相談してみてください」(もりたま先生)
園には就寝時間が遅くなっていることを伝え、お昼寝時間の固定や短縮をお願いしてみましょう。