後期高齢者の父にモーニングコールを頼むアラフィフの僕
深夜2時頃まで働いている僕にとって、一番のネックになったのは朝の早起き。
ワンオペ育児がスタートした当初は夏休みということもあり、平日はそれまでと変わらず、8時くらいまで寝ていられたのでなんとかなっていた。
ただ、毎週末に息子が参加している少年野球の練習は集合時間が早い。集団行動なので遅刻したら周囲に迷惑をかけてしまうため、7時30分集合の前日の晩は起きられるか不安で寝るのが恐怖だった。
46歳にもなってなんとも情けないが、関西の実家にいる76歳の父に、「6時半に起こしてや!」とモーニングコールを頼む始末だ。
非常に頼りない状態でスタートしたオールドルーキーのワンオペ育児だったが、正直その大変さなんてどうでもよかった。
それよりも、一番の不安は妻の容体だ。倒れた当日、集中治療室から届いたLINEには、「今日は右手右足が全く動かない」の文字。その2日後も、「右足と右手、まだ全く動かない。不安」というメッセージが……。
この先、妻の身体はどこまで回復するのか、しないのか。今後の見通しがまったく立たないことが、ただただ怖かった。
<つづく>
第3回(#3) 妻の入院1ヵ月半「ワンオペ育児」の子育て戦力外パパが悪戦苦闘でキレまくり!
#1 突然妻が倒れて「子育て戦力外」から「ワンオペ育児」に!パパの絶望の1日
佐野 勝大
さのかつだい 1974年生まれ。ノンジャンルで仕事をこなす関西出身のフリーライター。年400本以上と、精力的に取材活動を行っている。年間の休日が10日前後と、ワークライフバランスがまったくとれていないことが悩み。2児の父だが、育児にほぼ参加しなかったため、長女が0歳の頃に妻から子育ての戦力外通告を受けた。
さのかつだい 1974年生まれ。ノンジャンルで仕事をこなす関西出身のフリーライター。年400本以上と、精力的に取材活動を行っている。年間の休日が10日前後と、ワークライフバランスがまったくとれていないことが悩み。2児の父だが、育児にほぼ参加しなかったため、長女が0歳の頃に妻から子育ての戦力外通告を受けた。