コロナ“第7波”で受診難! 子どもが発熱したら? 家庭内対処を専門家が解説

新型コロナ第7波の今、パパママ、子どもたちが知っておきたいこと #3~突然の発熱への対処法~

国際災害レスキューナース:辻 直美

お話を伺った『新型コロナ✕防災マニュアル』(扶桑社)の著者で、国際災害レスキューナースの辻直美さん。  Zoom取材にて。

PCR検査の結果待ち 「今のうちに買い出しに……」はNG行為

子どもが熱を出し、抗原検査をしたら、子どもは新型コロナ陽性。親は発熱もしておらず、抗原検査は陰性だったとします。この場合、気になるのが「買い物」に行ってもよいものかどうか……。辻さんの答えはこうです。

「今回の第7波では、ウイルスの感染力が強く、家庭内感染が多く見られています。抗原検査が陰性でも、時間差で陽性になる可能性もあります。

『子どもが熱を出しているけれど、まだPCRの結果が出ていないから今のうちに買い物をしよう』『子どもは陽性だけど、自分は熱がないからきっと大丈夫』など、都合のいい理屈をつけて出歩くと、そこからまた感染を広げることになります。

これまでにないぐらい感染者数が増えている今、いつ誰が陽性者になっても不思議はありません。そう考えると、普段から向こう2週間ぐらいは外出しなくても大丈夫なように、食料品を備蓄しておくのがベターです。

もし、普段からあまり買い置きをしておらず、備蓄を整える前に子どもが熱を出してしまったような場合にはネットスーパーやフードデリバリーサービスを使い、頼んだ商品はドアの前に置いてもらい、会わずに受け取れるよう工夫しましょう」(辻さん)

こうした療養生活を支えてくれる便利なサービスはあらかじめリサーチ。アプリのダウンロードや会員登録を済ませ、いざというとき、迷わず使えるようにしておくのも大切な備えです。

辻 直美(つじ・なおみ)
国際災害レスキューナース。まぁるい抱っこマイスター一般社団法人「育母塾」代表理事。1991年から看護師として、災害レスキューナースとしては1995年から活動。現在はフリーのナースとして、講演活動や防災教育のほか、子育てに悩むママをサポートする「育母塾」の代表としても活躍し、母親たちから絶大な支持を得る。著書多数。

取材・文/島影真奈美

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つじ なおみ

辻 直美

国際災害レスキューナース

国際災害レスキューナース。まぁるい抱っこマイスター一般社団法人「育母塾」代表理事。阪神・淡路大震災で実家が全壊したのを機に災害医療に目覚める。1991年から看護師として、災害レスキューナースとしては1995年から活動。 現在はフリーのナースとして、講演活動や防災教育などを行っているほか、子育てに悩むママをサポートする「育母塾」の代表としても活躍。子育て中の母親たちから絶大な支持を得る。 『レスキューナースが教える プチプラ防災』(扶桑社)、『レスキューナースが教える 新型コロナ×防災マニュアル』(扶桑社)、『防災クエスト』(小学館)など著書多数。最新刊の『プチプラで「地震に強い部屋づくり」』(扶桑社)は2022年8月10日発売。 Twitter:@tobecoolnao Instagram:nao_saigairescue You Tube:プチプラ防災LABOちゃんねる

国際災害レスキューナース。まぁるい抱っこマイスター一般社団法人「育母塾」代表理事。阪神・淡路大震災で実家が全壊したのを機に災害医療に目覚める。1991年から看護師として、災害レスキューナースとしては1995年から活動。 現在はフリーのナースとして、講演活動や防災教育などを行っているほか、子育てに悩むママをサポートする「育母塾」の代表としても活躍。子育て中の母親たちから絶大な支持を得る。 『レスキューナースが教える プチプラ防災』(扶桑社)、『レスキューナースが教える 新型コロナ×防災マニュアル』(扶桑社)、『防災クエスト』(小学館)など著書多数。最新刊の『プチプラで「地震に強い部屋づくり」』(扶桑社)は2022年8月10日発売。 Twitter:@tobecoolnao Instagram:nao_saigairescue You Tube:プチプラ防災LABOちゃんねる

しまかげ まなみ

島影 真奈美

介護ジャーナリスト

介護ジャーナリスト。一般社団法人マリーゴールド理事、NPO法人タダカヨ理事。編集・ライター業の傍ら大学院に進学し、「老年学」を学び始めた矢先に、夫の両親の認知症が立て続けに発覚。現在も仕事×研究×介護の三つ巴生活を送る。介護分野の取材・執筆、プレ介護者・介護者向けのセミナー・講演を精力的に行う。 著書に『子育てとばして介護かよ』(KADOKAWA)、『親の介護がツラくなる前に知っておきたいこと』(WAVE出版)など。 Twitter @babakikaku_s

介護ジャーナリスト。一般社団法人マリーゴールド理事、NPO法人タダカヨ理事。編集・ライター業の傍ら大学院に進学し、「老年学」を学び始めた矢先に、夫の両親の認知症が立て続けに発覚。現在も仕事×研究×介護の三つ巴生活を送る。介護分野の取材・執筆、プレ介護者・介護者向けのセミナー・講演を精力的に行う。 著書に『子育てとばして介護かよ』(KADOKAWA)、『親の介護がツラくなる前に知っておきたいこと』(WAVE出版)など。 Twitter @babakikaku_s