
4歳男児がおおはしゃぎ! 「カップヌードルミュージアム横浜」大人も子どももとりこになるヤバすぎる仕掛け
2025.03.13
自分自身が麺になれる! 室内アスレチック施設「カップヌードルパーク」
まず向かったのは4階の「カップヌードルパーク」です。
自分自身がカップヌードルの麺となり、製麺から出荷されるまでの工程を体感できるアスレチック施設です。
30分ごとに入場時間が区切られており、各回10組ほどしか入れないため、受付で500円を支払って整理券を受け取っておきます。この日は11時ごろ到着して、13時半からの入場でした。

施設真横にある無料のロッカーにコートや荷物をすべて入れ、13時過ぎに並び待機します。
いざ、入場。最初の1周は工場員さん(施設の方)が、製造工程を説明しながらツアーをしてくれます。
麺になった私たちは、「味付けプール」のボールプールでチキンスープと絡まったり、「ヴァーチャルフライヤー」の映像技術で「瞬間油熱乾燥法」を体感したりした後、ローラーすべり台で出荷されていきます。
説明は5分程度で、残りの20分間は好きなように遊べますが、麺同士が絡まってしまうといけないので、逆走や、走るのは禁止です。守れない子どもは工場員さんに注意され、違反が続くと工場から出されてしまいます。
普段公園ではすべり台でばかり遊ぶ息子ですが、麺になりきるのが楽しかったようで、工場員さんの説明どおりに、最初の工程から出荷まで順番にノンストップで5周ほどしていました。
寒い日が続き、公園で思いっきり遊べていなかったので、このような室内遊具で久々に全力で遊ぶことができてとても楽しそうでした。
「カップヌードルミュージアム横浜」に、小学生以下しか入れない遊び場があることを知らなかったので、これだけでも満足です。
「マイカップヌードルづくり」で創造力を育む

身体を思いっきり動かした後は、入館券とセットであらかじめ14時半に予約していた「マイカップヌードルづくり」です。
何が楽しかった? と息子に聞くと、スープや具材を自分で選べたことだと言っていました。容器にお絵かきができることもアクティビティのひとつではありますが、4種のスープと10種以上の具材から好きな具材を4つ選べて、ママとパパとは違う自分だけの味をつくれたことが嬉しかったそうです。
フタを付けたり、フィルムを付けたりと各工程も参加型で商品をつくり、最後はエアパッケージに自分で空気を入れ完成です。

子どもの興味を引き出す「ワールド麺ロード」
遅めのランチは「ワールド麺ロード」へ。お昼の時間は混んでいて入れなかったのですが、15時過ぎは並ぶことなく入ることができました。
1歩入ると別世界。東南アジアの市場のような雰囲気で、世界8ヵ国の麺料理が楽しめます。
息子は雰囲気に圧倒され日本のチキンラーメン、パパは好物のタイのトムヤムクンヌードル、ママは初めて出会ったカザフスタンの羊肉を使った甘じょっぱい焼きそばのようなラグマンを選びました。
こういう場の選択ひとつにも個性が出ておもしろいです。

まだ国という概念を理解していない4歳ですが、文化の違いがあるということは察したようで、キョロキョロしながら各屋台を観察。展示されていたアジアの小物をかわいいと言ったり、ベトナム屋台で売られていたツバメの巣入り飲料に驚いたりと、初めての刺激に興味津々でした。
麺だけでなく各国のデザートやジュースもあり、本当に旅行をしているような、ここだけでもまた来たいと思えるほど完成度の高い空間でした。

クリエイティブシンキングを刺激する展示
カップヌードルパークの整理券を受け取ったら、2階に戻り、展示をひととおり見ました。佐藤可士和さんプロデュースの館内は、さまざまな仕掛けがシンプルなデザインの中に表現され、しっかりとメッセージが伝わってきます。

世界初のインスタントラーメンを発明した安藤百福さんのヒストリーを追いながら、発明やアイデアのヒントを体感していく仕掛けは子どもはもちろん、大人も好奇心のスイッチが自然と押されます。
先入観にとらわれず子どもと一緒に学んでいく

カップ麺の容器にオリジナルの絵が書けるだけでしょ、と勝手な先入観で未訪問だった「カップヌードルミュージアム横浜」。未就学児も全身で学び楽しめる充実した食育アミューズメント施設でした。
安藤百福さんは48歳のときにインスタントラーメン、61歳でカップヌードル、94歳で宇宙食ラーメンを開発したそうです。もう大人だから、と何かを諦めているママパパも前向きにいろいろなことに挑戦したいと思わせてくれる刺激的な場所です。
※記事内写真はすべて撮影:紫木かなえ
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