【登園拒否に困ったら…】幼稚園・保育園の行きしぶり ママが試した72手の対策と最終結論を公開

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コクリコサポートエディターズ:紫木 かなえ

ほとんど効果がなかった打ち手

まずは、ほとんど効果のなかった施策をご紹介します。

行きしぶりが始まった当初、私は息子の登園意欲を盛り上げようと、あの手この手とイリュージョンのように小技を繰り広げたのですが、多くの施策が息子にあまり響きませんでした。振り返ると私は、とある大きな過ちを犯していたのです。それが以下にご紹介する、

・主語がママの声がけ
・突飛すぎる施策で気をそらせようとする
・北風アプローチ

この3つです。これらの「失敗ポイント」について、私の実体験も交えてお伝えしていきます。

(1)主語がママの声がけ

1.「ママはお仕事がある」という声がけ
2.「お願いだから」という声がけ


このようにママが主語の会話になってしまうと、子どもはまったく聞く耳をもってくれませんでした。

たとえば「ママは今日仕事があるから、あなたは保育園に行かなきゃだめだよ」と伝えた日。息子に「じゃあ家で静かにしているよ」とママの都合に合わせた返事をされてしまい、私は返す言葉が見つからず……。結局その日は登園させられなくなってしまいました。

こう書くとあたり前のようにも思えますが、当時は登園させたいという気持ちばかりが焦ってしまい、子どもにしっかり寄り添えていなかったことを反省しています。

(2)突飛すぎる施策で気をそらせようとする

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心を動かそうと必死になるあまりに、突飛な打ち手を次々と試しましたが、子どもを楽しませるだけになってしまったり、動揺させてしまったりと、登園させるという目的に結びつきませんでした。

たとえば、3.ミュージカル調に「お着替えしましょ~~♪ 素敵なシャツね~~」と歌って誘導しようとしたら、「それはいやですよ~~」と歌って返され、ただの愉快な一コマとして終わってしまったり、また別の日には、息子の「行かない」に対して、4.瞬きもせず真顔で「ナゼイカナイノデスカ」とロボットのように返すと、怖がって泣き出し、収拾がつかなくなってしまったり……。

行きたくないという気をそらせるために、意味不明なことばかりしてしまっていました。

【そのほか効果がなかった突飛な施策】
5.ママが息子より大声で泣く(フリをする)
6.朝からずっと敬語
7.困ったことを言われると赤ちゃん語
8.ママが全部真似する
9.ジャンボリミッキーで朝から踊って起こす

(3)北風アプローチ

そして、一番反省しているのが、強制的に何かをやらせようとする「北風アプローチ」です。

イソップ物語に「北風と太陽」というお話がありますが、私は極寒地の強風のごとく10.「行かないという選択肢はないから!!」と、泣き叫ぶ息子を抱きかかえ、もはや力業で送り出してしまった日がありました。

本当は太陽のように温かく見守りたいところですが、急いでいたり、感情的になってしまっていたりして、無意識に北風になってしまったのです。

息子も怒られたと感じてしょんぼりしてしまったり、感情的に暴れてしまったり、穏やかではありません。行きしぶりには逆効果なうえ、ママの良心も痛む、今でもあまり思い出したくない光景です。

ママがおだやかな太陽でいることは難しくても、子どもが自ら行きたいとなるよう仕向けるほうが、両者にとって気持ちがいいことを学びました。

【効果がなかった北風アプローチ】
11.休む代わりにずっと家でお勉強
12.在宅勤務なので家にはいるが、ほとんど会話をしない
13.「赤ちゃんに戻っちゃったんだ」と嫌味風に言う
14.「じゃあ、もう行かなくていい」と怒る

何度かは効果があった打ち手
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