今回のコクリコラボのテーマは「男性の育休取得」です。『産後パパ育休(出生時育児休業)』が2022年10月1日から施行されたこともあり、男性の育休について最近よく耳にする……という人も多いでしょう。
この記事では、パートナーが育休を取得したことのないママたちを対象に実施した、「男性の育休についてどう思うか」のアンケート結果をご報告します。
パートナーの育休取得を経験したママを対象とした前回記事(8割超のママがパートナーの育休に満足 「いてくれてよかった」エピソード集)とは少し傾向が異なり、「男性の育休は必要ない」という回答もちらほら。
ママたちから寄せられた本音をみてみましょう。
コクリコラボアンケート
「AnyMaMa(エニママ)」登録者を対象に2022年11月4日〜11月14日インターネット上で実施。有効回答数は115件
※アンケート回答の原文をそのまま記載しています(一部抜粋・明らかな誤字等は修正のうえ記載)
コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。
「賛成」が多数派 男性の育休取得、どう思う?
「男性が育休を取得することについてどう思いますか?」というアンケートには、61.7%(58人)が「賛成」、26.6%(25人)が「どちらかというと賛成」と回答。
パートナーの育休取得を経験していないママの約9割が、男性の育休を肯定的にとらえていることがわかりました。
パートナーに育休取得してほしいママは約7割 残る3割の「必要ない」理由とは
「今後、機会があればパートナーに育休を取得してほしいか」という問いについては、「取得してほしい/どちらかというと取得してほしい」ママが71.2%(67人)。
これらの結果から、必ずしも「男性の育休について肯定的=パートナーに育休を取得してほしい」とは限らない、という事実が読み取れます。
では、「取得してほしい派」「必要ない派」、それぞれの理由についてみてみましょう。
「取得してほしい/どちらかというとしてほしい」ママのコメント
・男女平等でありたい。
・相互理解のために必要なことだと思う。
一般的に、まだまだ比重がママにかたよりがちな育児。パートナーにも同等の役割を担ってほしい、理解してほしいという意見が多く挙がりました。
・一番手のかかる一番小さくて可愛い時期を共に過ごして身近に感じて欲しい。
・貴重な新生児期を一緒に見ていて欲しい。
新生児期のお世話は大変ですが、すぎてしまえばあっという間だったと感じるもの。大切な時期を一緒にすごしたい、というママたちのコメントです。
・子どもの父親としての自覚を持ってもらうため、子育てがどれだけ大変なのかというのを身をもって経験してもらうため。
・やはり、比較的長い期間、真っ正面に育児に向き合う時間が取れないと、育児の大変さなど意識は変わらないと思います。
これらのコメントからは、「パートナーにも子育ての大変さをわかってほしい」、ひいては「パートナーの子育てへの理解はまだまだ足りない」というママたちの本音がみえる気がします。
・育児の大変さが全く理解できていないから。
なかには、こんな厳しいコメントも。パートナーはドキッとするかもしれませんが、共感するママはけっこう多いはず。
・同じ立場にならないと、育児の楽しさ、大変さがわからないと思うからです。そして単純に2人で協力して育児をした方が絆が深まる気がします。
・赤ちゃんと一日中、日々過ごすという経験を夫にもしてもらいたいから。幸せを感じるということはもちろん、大変さも分かると思うし、その気持ちを共有したい。
お互いへの理解や絆が深まるのでは、という意見も寄せられました。
・手が増えて助かるから。
・役割分担をして、休める時に休むことができるので。やはり、睡眠をとらないと回復しないので。
・子供の世話で手一杯だから、家事をして欲しい。
これらも、ママたちのリアルな本音の1つでしょう。単純に手が足りない、戦力として頭数に加わってほしい! というママたちのコメントです。
・育児スキルはあるので頼りになるのはもちろんですが、忙しすぎてかわいそうなので、育休でも有休でもなんでも良いので、家でくつろぎ休む時間をとってほしい。
なかには、心あたたまるこんなコメントも。このように、パートナーを気づかう余裕を持てたら理想的ですね(筆者の場合は、なかなかそう簡単にいかないことが多いのですが……)。
「どちらかというと必要ない/必要ない」を選択したママのコメント
・人手は欲しいけれど収入が減るのも避けたいので。
・経済面も考えると育休までは必要ないと思いますが、状況に応じて時短勤務などフレキシブルに働けると良いと考えます。
・その分の収入が減るくらいなら他のサポートを考える。
多かったのが、経済的な理由でちゅうちょするという意見。育休と減る収入を天秤にかけたときに、はたして必要なのか……という、現実的な視点からのコメントです。
・夫は家事に向かない人なので。私の仕事が増えるだけです。笑
・母と同等くらいの育児ができるのなら育休もいいけれど、食事の支度が増えるとか、結局手間が増えるのならしっかり働いてきて欲しい。笑
リアルすぎるともいえる、こんな本音を打ち明けてくれたママも。
男性の育休への理解は進んでいるが、実際に必要とするかは家庭によるもの
今回の調査では、「男性の育休に賛成/どちらかというと賛成」と回答したママの人数よりも、「機会があれば育休を取得してほしい/どちらかというと取得してほしい」人数のほうが少ない結果となりました。
一般的には必要なものだと認識していても、いざ自分の状況にあてはめたときに、必要だと判断するとは限らないということですね。
男性の育児参加・育休取得への社会的な理解や、男性の育休に関連する制度の整備が進み、ママもパートナーも安心して育休を取れるような社会になってほしいとあらためて感じました。
コクリコラボ
コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )
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