「子どもの歯」 予防歯科はもはや常識! 仕上げ磨きは12歳まで? 歯医者さん受診頻度は2ヵ月に1回?〔実態調査〕

子どもの歯の健康が気になるパパ、ママは99% 歯の健康に対する意識について徹底調査

コクリコラボ

写真:milatasイメージマート
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前回のコクリコラボでは約9割の親が経験した「歯磨きイヤイヤ」を取りあげました。アンケート回答からは、仕上げ磨きに真剣に取り組む切実な親の実態がうかがえ、子どもの歯に対する意識が高いことを実感する結果となりました。今回はそんな「子どもの歯」に関するさまざまな実態を調査します。

コクリコラボアンケート「AnyMaMa(エニママ)」登録者およびコクリコメルマガ会員を対象に 2024年3月26日~4月8日インターネット上で実施。有効回答数は122件。
※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
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子どもの歯の健康が気になる親は99%

コクリコラボアンケート

まずは子どもの「歯」の健康に関して親の意識調査の結果です。「子どもの歯の健康を気にしていますか」という質問に対して「とても気にしている」「やや気にしている」と回答した親が99%、非常に高い関心を持っていることがわかりました。

歯医者に行く頻度 半数が2~3ヵ月に1回

コクリコラボアンケート

次に歯医者さんに行く頻度について聞いてみたところ、もっとも多かったのが「2~3ヵ月に1回」で全体の約半数を占めています。かなり高頻度で歯医者さんに通う習慣があることがわかりました。

コクリコラボアンケート

歯医者さんに行ったことのある親に目的を聞いてみると、「歯の健康チェック」「フッ素塗布」が圧倒的に多く、次いで「歯磨き指導」でした。上位3つすべてが虫歯治療などではなかったころから、予防的な目的で通っていることがわかります。

アンケートでも、定期的に歯医者さんに通うママの声が寄せられました。

・定期的に歯医者に連れていき、磨き残しチェックや歯磨き、フロスのやりかたの指導を親子で受けてます。小学1年生ころに乳歯に虫歯が見つかり、麻酔をして治療しましたが、それがすごく嫌だったようで、以降は積極的とまではいきませんが仕上げ磨きにも協力的です。

親子で指導を受けられたり、虫歯が発見できて治療できたりするのは定期的に通うメリットといえるでしょう。

ところで赤ちゃんが生まれると、小児科には予防接種などで自然と通う機会が増えますが、歯医者さんにはいつから通えばよいのでしょうか。等々力ぞうのはな小児・矯正歯科の唐木隆史先生と唐木美弥先生によれば、初めての受診は前歯が生えてきたタイミングだそう。

◆参考:コクリコ記事【「離乳食」 固さの目安は月齢ではなく「歯の本数」 小児歯科のポイント
小児歯科専門医・唐木先生ご夫妻インタビュー #1 0~1歳半ごろの歯のチェックポイント】

また虫歯予防に有効とされるフッ素塗布は、口の状態にもよりますが年に3~4回が目安とのことです。2~3ヵ月に一度通っているお子さんが多い理由がわかりました。

アンケートには「今日3歳健診でした。虫歯はないが、かかりつけの歯医者さんを見つけ、定期的にフッ素を塗ってもらったりと歯医者に行くよう勧められたので、今後行く予定です」というホヤホヤのエピソードを寄せてくれたママも。市町村健診で定期的な歯科医受診を勧めてくれれば、歯医者に行くよいきっかけになりますね。

◆参考:コクリコ記事【「指しゃぶり」は3歳までなら無理にやめさせなくてOK 小児歯科のポイント
小児歯科専門医・唐木先生ご夫妻インタビュー #2 1歳半~3歳ごろの歯のチェックポイント】

◆参考:コクリコ記事【歯並びは環境的要因も大! 「永久歯トラブル」を避ける小児歯科のポイント
小児歯科専門医・唐木先生ご夫妻インタビュー #3 4~6歳ごろの歯のチェックポイント】

何歳まですればいいの? 仕上げ磨きの実態

前回の記事で取りあげた「歯磨きイヤイヤ」でも問題になった仕上げ磨き。一体何歳までやるのか気になるママ、パパも多いはず。まずは実態調査から。

コクリコラボアンケート

こちらのグラフは年齢別の仕上げ磨きの1日当たりの回数です。乳歯が生え始めてからの1~4歳では0回という回答はなく、1日1~2回は仕上げ磨きをしています。しかし小学校入学以降は、年齢が上がるにつれて0回という回答が増えています。

ただ10歳を超えても1日1回は仕上げ磨きをしている回答もあることから、必ずしも年齢と仕上げ磨きの回数が反比例するわけではないようです。

それでは何歳まで仕上げ磨きをすればよいのでしょうか。土持歯科医院の歯科医師土持賢一先生によると、12歳くらいまで仕上げ磨きをした子どものほうが将来的な虫歯のリスクも下がるとのこと。実際に歯科医師のお子さんも小学校6年生で仕上げ磨きをしているということですから説得力がありますよね。

◆参考:コクリコ記事【子どもの仕上げ磨きは12歳まで!? 歯科医が選ぶ“歯磨き粉”と“虫歯予防”の秘策
歯科医に聞く子どもの最新虫歯予防#2~子どもの歯磨き粉選び&歯磨き好きにする方法】

大きくなっても仕上げ磨きをしてあげられるのが理想ですが、同時に子ども自身がしっかりと磨けるようになることも大切でしょう。アンケートでは次のような回答がありました。

・子どもの歯磨きは、直接歯科衛生士さんより指導してもらいました。歯ブラシと鏡をもってその子の歯並びに合った磨きかたを教わりました。今年、9歳と14歳になりますが、いまだに1本の虫歯もありません。

たしかに歯並びによって磨きかたを変えなければなりませんが、親が教えるのは難しいもの。歯科医や歯科衛生士など専門家に直接歯磨き指導を受けて、自分に合った上手な磨きかたをマスターできるとよさそうですね。

現代のパパ、ママは子どもの歯に高い関心を持っている

子どもの歯に関する実態調査をご紹介しました。アンケートに回答してくれたほぼすべての親が子どもの歯に対して高い関心を持っており、予防的な処置のために、2~3ヵ月に1度歯医者に行くという結果に驚きました。次回は歯並びについて特集します。歯列矯正体験したママのリアルな声もお伝えしますのでお楽しみに。

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