子どもの疑問「ママはなぜ働くの？」に答える　お金以外の深いワケ

子どもに「大人はどうして働くの？」と聞かれて、どきっとした経験はありませんか？

多くの人にとって、生きることと働くことは切っても切り離せないもの。そんな当たり前のことだからこそ、「働く理由と言われても……考えたことない」と戸惑うパパ・ママも多いかもしれません。

今回のコクリコラボでは「働くことの意義」について、ママたちを対象にアンケート・座談会を実施。ママ自身の「働く理由」や、子どもからの「どうして働くの？」へどう回答しているか……など、気になる実態についてご報告します。

「小学生に聞いてみた！おうちの人の働いている姿ってどう思う？」アンケート
「ママが仕事をすることに関する」アンケート
「AnyMaMa（エニママ）」登録者を対象に2021年10月29日〜11月4日
インターネット上で実施。有効回答数は83件、小学生対象の回答は有効回答数は43件
※アンケート回答の原文をそのまま記載しています（一部抜粋・明らかな誤字等は修正のうえ記載）

まずはママ自身の「働く理由」についてアンケート。もっとも多かったのは、「社会とのつながりのため」という回答です。その他の回答数が僅差である中で、頭一つ抜けた結果となりました。
選択肢以外に、

・子どもの教育費に
・子どもに頑張る姿を見せたい
・仕事を通して自分の思いを実現して人の役に立つため

といった具体的なコメントを寄せてくれたママもいましたが、まとめると「お金」「成長・スキルアップ」「社会とのつながりや貢献」の大きく３つに分かれることがわかりました。

続いては、『子どもに「どうして働くの？」と聞かれたら、どのように答えますか？』という質問です。ママたちのリアルな意見を、回答内容ごとにご紹介します。

同じ「お金のため」という理由でも、伝え方はママによってさまざま。

・生活のためにお金が必要だからと答えます。
・生きていく為と今の時点では回答します。

のように、シンプルに「生きていくために働く」と回答するママが多数派でした。中には、

・習い事の月謝を払うため。
・あなたたちにお菓子やおもちゃを買うためよと……。

と、子どもがイメージしやすい身近な例えを使って答えるママも。

仕事を通しての成長や、スキルアップに重きをおくママもたくさんいます。

・働くことは楽しいし、色々な人に出会えて成長できるから
・自分ができることを増やしていくのって楽しいよ、と伝えたい。

「成長・スキルアップ」と回答してくれたママたちの回答は、「仕事はいいもの！」というポジティブな気持ちが伝わってくる内容が多いのが印象的でした。

中には、

・仕事で出会う方・関わる方々がいること、緊張感を持ち接することで、大人になっても勉強すること・成長できることがある。そうした機会が多ければ多いほど、人として心豊かになれることがあると思っているので働いているんだよ、と答えます。

と、働くことがワクワク楽しみになりそうな回答を寄せてくれたママも！

ママ自身の「働く理由」としてもっとも多く挙がった、「社会とのつながり」。「社会に貢献したい」という内容とあわせて、たくさんの理由が寄せられました。

・社会の一員として貢献したいから
・お仕事の中でも誰かの役に立つととてもうれしいから。

家族というコミュニティ以外で、自分の役割を発揮したい……という気持ちの表れかもしれませんね。
中にはこんな、具体的な回答も。

・家族以外にも繋がりやコミュニティをつくっておくことの大切さも伝えたいです。困ったときに頼ったり、相談したりできること、知らない世界を広げてくれる大事な経験だと思います。

こちらのママは、「社会とのつながり」が人生にどう活きてくるか？ について、ご自身の考えをわかりやすく表現してくれています。

・辞めるのはいつでもできるけど、一度辞めた後、復帰は厳しい。

「キャリアの継続」を理由として挙げたママからの回答です。子どものうちから、ママが向き合っている現実をきちんと伝えるのも大切かもしれませんね。

・ママの生活の一部だから（幼稚園で遊んだり学んだりすることと同じ）

「どうして？」という問いに対して、理路整然と答えきれない部分もある……そんなモヤモヤを上手に言葉にしてくれているママの回答です。このように、自分ごととして考えられるような伝え方をしてあげると、子どもにとっても納得感を持ちやすいかも。

今回の調査を通して、「はたらくことの意義」について、ママ自身の価値観や、子どもへの回答例をたくさん知ることができました。理由は人それぞれ、さまざまでしたが、「どの回答もわかる、共感できる！」というママも多かったのでは？

「働く」ことは、「生きること」と密接に関係する、人間の根源的な営みだとも言えます。それゆえに、「働くなんて大人として当たり前」と、なんとなく働いている方も多いかもしれません。

この記事が、あなたが「働くこと」について考えたり、お子さんと話し合ったりする前向きなきっかけになりますように！