ママたちに聞いた 子どもの学習習慣のために「本当にやってよかったこと」

ママたちが試して成功したルールの決めかた、声かけ方法、工夫の数々を大公開

写真:Paylessimages/イメージマート

前回のコクリコラボでは、アンケート調査結果からわかった学習習慣についての実態や、ママたちがやって後悔している、失敗したと感じているエピソードの数々をご紹介しました。

今回ご紹介するのは、「子どもが学習習慣を身につけるためにやってよかった・役に立ったと思うこと」について。ママたちから寄せられたエピソードを見ていきましょう。

【前回記事】2歳〜小学校低学年で「学習習慣」を身につけさせたい ママたちの対策「失敗」「後悔」エピソード

コクリコラボアンケート
「AnyMaMa(エニママ)」登録者およびコクリコメルマガ会員を対象に 2023年12月8日~12月22日インターネット上で実施。有効回答数は115件。

※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

ルール作り ママのリビング学習【学習習慣のためにやってよかったエピソード1】

王道の内容から、初めて聞くようなユニークなものまで、きっとみなさんの参考になるエピソードを幅広くご紹介します。

・小学校入学後は宿題をやってから遊びに行くルールにしたので、必ず終わってから行く癖がついた。お友達と一緒にやらせると、お友達のママにも感謝される。

遊びやおやつなどのお楽しみは学習のあと、というルールを運用しているママが多数。お友達と一緒にやると、その子のママからも感謝される……というのは、みんながハッピーになれるナイスアイデアですね。

座談会に参加してくれたHさんは、

「ゲームをするなら、習っているピアノの練習や英語の単語カードなどのやるべきことをしてから、というルールにしています。

最初は『どっちもやらない!』と葛藤するような様子が見られましたが、じょじょに変わってきて、最近は私がなにもいわなくても自分からできるようになりました。また、お兄ちゃんのその様子を見ていた弟も、本屋などで購入したちょっとしたドリルをやってくれるようになりました。

ゲームをしだしたのが1年生、面倒がらずやってくれるようになったのは3年生の後半くらいからなので、時間はかかりましたが……」


と話してくれました。弟さんにも好影響があったとは素晴らしいですよね。

・まず、親が勉強する。家計簿をつけるでも新聞を切り抜くでもなんでもいいので机に向かうこと。隣に座るよううながすこと。

・親が楽しむ、机に向かう姿勢を見せる。


まずは親自身が背中を見せる、という回答も。「親も勉強」といわれるとハードルが高く感じられますが、こちらのママたちのようなスタンスでOKなら、むしろすぐにでも取り入れられそうです。

・座らずに寝転びながらワークをやっても、まずはほめること。座ったらもっと上手にかけるかもと誘導して、それでも無理なら諦める。

・また子どものペースを考えた声かけもやってよかったと思う。(「休んだらやろう」「何時からやる?」など)


子どもに配慮した声かけが、学習習慣を身につけるのに役立ったと感じているママも。具体的で、とても参考になります。

タイマーで時間設定 論語や地図ソングのかけ流し【学習習慣のためにやってよかったエピソード2】

子どものペースに配慮してうまく学習習慣を身につけさせたエピソードとして、座談会に参加したTさんからはこんな話が。

「学習習慣をつけるために、タイマーを使用していました。『まず10分やってみよう』『何をやりたい?』などと声をかけながら本人に決めさせて、ピピッとタイマーが鳴るまで取り組むようにしていました。

娘の場合は朝に20分、帰宅後に20分がベストだったのですが、もっとやりたいと言うので30分、40分と増やしてみたところ、それだと長すぎて疲れてしまうことがわかりました。やらせすぎない、ということも大切だと学びました」


子どものペースややりたいことをママが見極め、それに配慮したことで、うまくいった好事例ですね。

・学習環境を整えるのは大切だと思う。勉強部屋を作るということではなく、ランドセルや勉強道具を置く場所など、取りかかりやすい動線を作る。

こちらのママは、学習環境づくりにおいて「動線」を考慮していると教えてくれました。年齢や性格によっても、適した動線は変わるので、子どもの様子を見ながら、学習に取りかかりやすい環境や動線をつくってあげられたらいいですね。

・教え込むのではなく、目につくところにひらがな表を貼っていたら、3歳になるころには自然とひらがなは読めるようになりました。

このママも、動線を自然と考慮していそうです。単に「リビングに貼る」「トイレに貼る」ではなく、「目につくところ」という点がポイントのようですね。

・ゲームで英語学習ができるアプリをスマホにインストールしておいたら、毎日楽しんで遊んでおり、アルファベットや色や動物などの簡単な英単語はいつのまにか覚えていたので、押しつけずに用意だけしておく、というのがいいのかなと思いました。

「押しつけずに用意だけしておく」のがよさそうだと教えてくれたこちらのママ。自分から楽しんで学んでいたら、自然と身についていた……という、理想的な形かもしれません。

・雨はなぜ降るのか、虹ってなんなのか、月が昼間も見えるのはなぜかなど、まずは疑問に思う感性を磨く

身近なことに疑問を持ち、学ぶ、を繰り返すことで学習習慣を身につけさせる、というママからの回答です。

その疑問について一緒に考えたり、答えたりする親側の努力も必要になりますが、特別な準備なく、子どもと会話することを心がけることで実践できそうな話ですね。

・英語は耳に慣れさせるために聞かせているのと、外国語自体に苦手意識を持たないように、韓国語で話しかけるときもあります。

お子さんがまだ2歳に満たないというこちらのママは、外国語に耳を慣れさせ、苦手意識を持たせないように、英語と韓国語を日常的に子どもの耳に入れているのだそう。

・家で日本地図の歌や英語の歌や論語のCDのかけ流し。

英語の歌のかけ流しについてはよく耳にしますが、このママは「論語」や「日本地図の歌」もかけ流しているそうです。幅広い知識を持った子どもに育ってくれそうですね。

・0歳からくもんに通っているが、毎日机に向かう習慣がついたので、小学校の宿題もなんなくこなしている。現在小学校2年生だが、一度も「宿題しなさい」と言ったことがない。(言う前に終わっているから)

なんともうらやましいこちらの回答。たくさんのママが、学習習慣づくりに『KUMON(くもん)』や『学研教室』が役立ったと回答してくれました。

子どもが自分のペースで自然と取り組むための「おぜんだて」ができたらベスト

ママたちから集まった、子どもに学習習慣を身につけさせるためにやってよかった取り組みの数々をご紹介しました。

前回記事でご紹介した失敗・後悔エピソードとあわせて考えてみると、「子どものペースに合わせる・配慮する」「子どもが自然と取り組める」ことを親が意識すると、親子どちらにとっても負担が少なくなるようです。

親がじょうずに子どもの「おぜんだて」ができるよう、子どもをよく見て、無理なく学習習慣を身につけさせてあげられたらベストですね。

コクリコラボ

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )​

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