2023年の受験はこれが出る!? 児童文学大予想!
首都圏中学受験塾の教室長が教える、入試に出題される本の特徴 3選
2022.08.12
毎年頭を悩ませる、中学受験問題。
たとえば国語の試験なら、夏休み時期、親御さんの中には、どんな作品が出そうかチェックして、子どもといっしょに受験対策をしている方も多いと思います。
そんなみなさんに朗報です!
首都圏中学受験塾の教室長、akiraさんが、受験に出る作品を大予想! 入試に出題される作品の特徴3つを、教えます!
首都圏中学受験塾の教室長が教える、「入試に出題される作品の特徴」3選
首都圏中学受験塾の教室長をしています。akiraと申します。
夏休みは、ふだんよりも時間があるでしょうから、受験生の皆さんにもぜひ読書をしていただきたいと思います。
今回は、「中学入試に出題されそうな本」という視点と「夏休みにぜひ読んでほしい本」という視点でいくつか紹介していきます。
入試に出題されそうな本にはいくつか共通点があります。
今回はそういった本の見つけかたをお話しします。
①(2023年入試の場合)2021年6月~2022年7月頃に発売された本
ここ最近は特に難関校では新刊本から出題されることが多いです。
塾であまり対策されていない本を選びたい、なるべく子ども達のその場の読解力を見たいという学校側の思惑もあるのでしょう。
そして、中学校の先生は例年夏休みに入試問題を作成します。
その都合もあり、たいていの場合前年の7月までに発売された本から出題されることが多いです。(例外的に9月に発売された本から出題されることもあります。『そらのことばが降ってくる: 保健室の俳句会』2021/09/08発刊 2022年桜蔭で出題)
たとえば、2021年は東日本大震災から10年の節目ということもあり、くどうれいんさんの『氷柱の声』(2021/07/09発刊)が出題されました。難関校の麻布中と海城中で出題されたこともあり話題になりました。
論説文でいうと、小林 武彦さんの『生物はなぜ死ぬのか』(2021/04/14発刊)も洗足学園中と灘中、西大和学園中の3校で出題されました。特に関西圏の灘中と西大和学園中で連続して出題されたのでSNS上でも話題になりました。
すこし話がそれますが、これら出典情報はSNSでつぶやかれることも多いです。このあたりは情報の差がつきやすいところですから気になる人はSNSでも入試や模試の出典情報などもチェックしてみてください。私もよくつぶやきます(笑)。
話を論説文に戻しますが、子どもに論説文の出典本を読ませることはかなり難易度が高いものです。国語がかなりできる子であっても物語文と違ってなかなか興味を持てないことが多いです。ですから論説文については無理せず、模試の復習をする程度でも十分でしょう。
ただし、中高一貫校に入ってからはこのような新書版の本が課題として出され、レポート提出が求められることもあるでしょう。その時の練習にもなるので、論説文を読む習慣づけをしても損ではありません。