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「通えない学校は受けなくていい」とパパが断言 第1志望が初戦になった悲劇
「『1月校、つまり埼玉県と千葉県の学校は合格しても遠くて通えないから受ける必要はない』と言い切ったパパ。でも私自身は私立中学に1時間15分かけて通っていた経験があり、下り電車で友人もいたので苦にはならず、絶対に通えないと決めるのはもったいないと抗議していました。
でも結局、『1月に受験するならその日は勉強をしていたほうがいい。受験料も前泊代もかかるし』というスポンサーのパパに押し切られ、1月校の受験なし。都内の2月1日、第1志望が初戦になってしまいました。
12歳の子どもです。いくら日ごろは緊張しない子と思われていても、人生で初めての入試。しかも第1志望。当日は朝から無口で、電車のなかで手を触れたときも『冷たいな』と感じました。
結果は不合格。それがわかったとき、親子で一番泣きました。偏差値は届いていたし、過去問も取れていた。1月校を受けなかった戦略ミスだと私は思っています。正直まだ立ち直ってはいません。でも子どもの前では絶対に笑顔でいよう! と決めて形からでも前向きに頑張っています」(大手塾卒業生保護者)
たしかに、通うには遠い学校を受けることについて、家庭内で意見が割れることもあると思います。ご夫妻どちらの意見ももっともだと思いました。
ただ、令和の中学受験では1月に前受け校を探して受けるというパターンは確かにあるので、2月1日が初戦というお子さんは多くありません。その部分で経験の差が出てしまうのは避けたいですよね。コスパ、タイパに注目しすぎず、あくまで12歳の受験であることを考慮しながら、冷静に判断することが求められます。