
中学受験直前の1月の過ごし方 算数・理社の対策と当日の心得を伴走済みママが伝授!
教育ジャーナリスト・佐野倫子が語る「中学受験伴走」焦る1月期の過ごし方 (4/4) 1ページ目に戻る
2026.01.16
教育ジャーナリスト:佐野 倫子
直前期、いちばん削っていけないのは「自信」!
ここまで来ると、学力以上に重要なのがメンタルです。
「算数、苦手だな」「本番、ミスしたらどうしよう」……本人がそう思うと、100%の力を発揮するのが難しくなってしまいます。
「やばい」「大丈夫かな」と思うだけで、脳のパフォーマンスは確実に落ちます。
だから直前期に大切なのは、苦手な科目をあまり意識しないこと。そのためにも、例えば算数が苦手な場合は、難しすぎる問題よりも、基礎的な問題を速く正確に解く練習をするようにしましょう。
直前期、理社は今こそゴールデンタイム!
一方で、理社はまた違うフェーズです。暗記に関しては、まだまだできることがある。むしろ、今が一番、子どもの脳に情報が入るかもしれません。
褒められたことではありませんが、最後の最後はもはや一夜漬けに近い感覚で、大量に確認していくのもひとつの作戦です。
我が家でも、最後は語呂合わせやカードを使って、植物や生物の分類など、腕力で記憶のフックに情報を引っかけにいくイメージでした。
これも取材で塾の先生に伺ったお話です。関西のお子さんで、第一志望の灘に落ちてしまった生徒さん。悔しさを全てぶつけて頑張ると本人が誓い、ご家族も合格したらお母さまと共に転居も辞さないつもりで開成に挑戦したそう。
しかしご存知のとおり、関西の中学入試では社会が科目にない学校も多く、灘もそのひとつ。そのお子さんも社会はゼロの状態でした。開成入試まで残り10日。なんと社会を1日13時間、予習シリーズを使って独学で暗記し、中学受験の社会の範囲をギリギリ最低限、間に合わせたそうです。
もちろんこれは特殊中の特殊なケース。おそらく社会の点数は合格者平均点に遠く及ばなかっただろうと先生はおっしゃっていました。ただ、その年は社会が難しく、あまり差がつかなかったこと、算数では差がつく問題構成だったこと、そして配点の妙が有利に働きました。
もし算数を10日でやるとなれば、これは絶対に無理です。社会は「最後の1ヵ月の追い込み」が一番効く教科であることは間違いありません。
決して最後の2週間を侮らず、理社は知識の総チェックをする価値はあります!
直前期、親ができることは多くない! 落ち着いて伴走を
この2週間、親がやるべきことは実はシンプルです。
·生活リズムを守る
·体調管理を最優先する
·不安を煽らない
「まだできていないこと」を数えるより、「ここまで来たこと」を一緒に確認する。それだけで、お子さんはきっと心が安定するはずです。
残り2週間は「安心できる日常」を、親御さんは提供しましょう。奇跡を起こす時期ではありません。これまで積み上げてきた力を、きちんと出し切る準備をする時間です。「新しいことを増やさず」、「自信を削らず」どっしり構えていきましょう。
後編では、2月1日、実際に気を付けたいことをレポートします。
取材・文/佐野倫子
後編を読む ※2026年1月17日よりリンク有効
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佐野 倫子
東京生まれ、早稲田大学卒。2025年4月から東京大学大学院情報学環教育部在学中。英国ロンドン大学ロイヤルホロウェイ留学。航空業界・出版社勤務を経て、作家・教育ジャーナリストに。 講談社mi-mollet、漫画雑誌Kiss(原作)、ダイヤモンド・オンライン、幻冬舎ゴールドオンライン、東京カレンダーWEB、月刊[エアステージ]などで小説・コラムを多数執筆。2人の男の子の母。 主な著書:『天現寺ウォーズ』、『中学受験ウォーズ 君と私が選んだ未来』(イカロス出版)、『知られざる空港のプロフェッショナル』(交通新聞社)。 Instagram @michikosano57 X @michikosano57
東京生まれ、早稲田大学卒。2025年4月から東京大学大学院情報学環教育部在学中。英国ロンドン大学ロイヤルホロウェイ留学。航空業界・出版社勤務を経て、作家・教育ジャーナリストに。 講談社mi-mollet、漫画雑誌Kiss(原作)、ダイヤモンド・オンライン、幻冬舎ゴールドオンライン、東京カレンダーWEB、月刊[エアステージ]などで小説・コラムを多数執筆。2人の男の子の母。 主な著書:『天現寺ウォーズ』、『中学受験ウォーズ 君と私が選んだ未来』(イカロス出版)、『知られざる空港のプロフェッショナル』(交通新聞社)。 Instagram @michikosano57 X @michikosano57