お子さんの成長に正解はありません。それぞれのタイミングで、知識や技術を会得していくもの。
一方で、未就学児向けのドリルは、ひらがな・数字・アルファベットなど、さまざまな種類があります。なかでもひらがなの書き方を教えるドリルは、安定した人気が続いています。
「他のご家庭では、何歳から子どもにひらがなを教える?」
「4月から小学生だけど、ひらがなを書けるようにしたほうがいい?」
そんな疑問に応えるべく、お子さんのいる親御さんに向けて、ひらがな習得についてのアンケートを実施しました。
この記事では、親御さんがお子さんにひらがなを教えはじめる年齢や、ひらがなを教えるときの悩み、お子さんが苦手とするひらがななどの、アンケートの集計結果をまとめています。
ひらがなを教えはじめる年齢は3歳がもっとも多い
アンケートは、2歳から小学1年生までのお子さんがいる講談社コクリコCLUB会員に向けておこない、113名から回答がありました。
まず「ご家庭でお子さまにひらがなの書き方を教えていますか?」の質問には、約70%以上のお子さまに対して「教えている」または「教えたことがある」という結果となりました。
2023年現在の傾向としては、小学校でひらがなを教えてもらう前に、ご家庭でひらがなをお子さんに教える親御さんが多くいるようです。
ひらがなの書き方を「教えている」または「教えたことがある」と答えた方に、何歳のときに教えたのかを尋ねました。
もっとも多かったのが3歳、2位が4歳、3位が5歳という結果になりました。
子どもにひらがなを教えるときに困ったこと
ひらがなの書き方を「教えている」または「教えたことがある」と答えた方に、ひらがなを教えるときに困ることや、悩むことを伺いました。
圧倒的に多かったのが、お子さんが「書き順が覚えられない」というご意見。半数以上の方が、書き順の悩みを抱えていることがわかりました。
次に、ほぼ同数で並んだのが「教えても忘れてしまう」「鏡文字(左右反転した文字)になってしまう」「言葉で教えにくい」というご意見。さらに「教える方法がわからない」「勉強に飽きてしまう」という声も、多くの方からいただきました。
子どもが苦手なひらがなはコレ!
ではお子さんは、具体的にどの文字を書くことが苦手なのでしょうか。
お子さんが苦手な文字について、複数回答可能としてアンケートをとったところ、もっとも多かった回答が「ぬ」、次に多かったのが「を」でした。
続いて3位「あ」、4位「ね」、5位「む」、6位「は」、7位「ふ」、8位「え」・「な」、10位「め」・「ゆ」・「れ」といった結果になりました。
お子さんが苦手なひらがなは「丸」が入っている文字
アンケート結果によるとひらがなの書き方は、お子さんが小学校に入学する前に、ご家庭で教える方が多いことがわかりました。また、ご家庭でひらがなの書き方を教える時期は、3歳がもっとも多いことがわかりました。
一般的にひらがなを認識し、自分の名前などを読めるようになるのは、3歳ごろからと言われています。お子さんが文字を認識できたことをきっかけに、ひらがなの書き方を教える親御さんが多いのかもしれません。
また、ひらがなの書き方を教えるときに困っていることについて、「書き順が覚えられない」「教えても忘れてしまう」「鏡文字になってしまう」などのお子さまの悩みに加え、「言葉で教えにくい」「教える方法がわからない」といった、親御さんの対応についての悩みもあることがわかりました。
お子さんが書く文字が「鏡文字になってしまう」悩みについて、未就学時に絵や文字の書き方を教えているあきやまかぜさぶろう先生は「丸のある文字は、鏡文字になりやすい」と言います。
理由は丸を書くときに、右回りの丸を書くか、左回りの丸を書くかを迷ってしまうから。たしかに、お子さまが書くのが苦手な文字ランキング10位内に入った12個の文字のうち、半数以上の文字に丸が入っています。
あきやま先生は「気づいてほしいのは、丸はすべて右回りだということ」と指摘。右回りの丸を書く練習をし、運筆に慣れていけば、お子さまの間違いはぐっと減ると言います。
約8割のお子さんが、ご家庭で習得するひらがな。お子さんの「苦手」を親御さんが理解することで、親も子もストレスなく、ひらがな学習を進めていきたいですね。
【イベント名】
「ひらがな書きたい!」 親子で学ぼう「ひらがなの書き方・教え方」
【講師】
あきやま かぜさぶろう先生(児童絵画講師)
【日時】
2023年1月28日(土)14時00分〜15時00分
【参加資格】
講談社コクリコCLUB会員限定
【費用】
無料
【配信形式】
Zoomを使ったオンラインライブセミナー
【主催】
株式会社講談社
※セミナー中に参加者の方の顔出しはありません。
「あきやまメソッド」をつかったひらがな・カタカナドリル改訂版が2023年1月に発売!
「1日5分でじがかけるほん ひらがな」と「1日5分でじがかけるほん カタカナ」が改訂版として発売されました!
全ページがカラーとなって、お子さんのやる気をより引き出す内容に。文字の書き方だけでなく、絵の描き方も教えてくれるから、飽きずに学ぶことができます。
山口 真央
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「おともだち」「たのしい幼稚園」「テレビマガジン」の編集者兼ライター。2018年生まれの男子を育てる母。趣味はドラマとお笑いを観ること。
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「おともだち」「たのしい幼稚園」「テレビマガジン」の編集者兼ライター。2018年生まれの男子を育てる母。趣味はドラマとお笑いを観ること。