ニューヨークの気温77度って日本で何度? アメリカ人は100度で病院へ! 【学校でも塾でも習わない ワザあり英語】

「英語でなんて言うの?」 知ってて差がつく“通訳者ママ”の「最新」英語表現 【連載】第18回

通訳者・翻訳家:神本 亜紀

摂氏=Celsius(読み方は「セルシウス」)
華氏=Fahrenheit(読み方は「ファーレンハイト」)

海外で天気予報を見たとき、たとえば〈New York 77°〉と気温が表示されて、一体どのくらい暑いのか、それとも寒いのかイメージできない人は多いのではないでしょうか。

温度を表すとき、日本では摂氏(℃)という単位を使いますが、アメリカをはじめ、一部の国や地域では華氏(℉)が使われています。

どちらも水が固まる温度と水が沸騰する温度が基準であり、華氏は水が氷になる温度「凝固点0℃=32℉」、沸騰する温度「沸点100℃=212℉」として、その間を180等分したものです。

そのため、前述の〈New York 77°〉という高い数値でも、摂氏では気温25度になるので、半袖で快適という温度になるでしょう。

華氏での気温を摂氏で知りたい場合は、計算方法が少し複雑なので、ネットで公開されている換算ツールを使うと素早く温度がわかります。

あき先生のチャットルーム

体温が99度になったら学校や会社を休むというアメリカ人

すべての画像を見る(全4枚)

紹介した画像は、アメリカの体温計です。体温表示部の右上には華氏を表す、℉の表示があります(※体温表示部のLという表示は、検温準備完了の意味です。写真:神本亜紀)。

個人差はありますが、一般的に平熱は36~37℃の範囲。アメリカ人の平熱も同じ程度ですが、アメリカの体温計は華氏表示になるので、96.8~98.6℉になります。

また、アメリカ人の友人に「何度だったら、学校や会社を休むの?」と聞いてみたところ、「99度になったら学校や会社を休む」との返答がありました。

99℉は、およそ37.2℃なので、日本の感覚とあまり変わりがありません。さらに、100℉(およそ37.7℃)になったら病院に行くという人もいたので、これも同じような感覚です。

ただし、病院に行くまで「家で水をたくさん飲んで、市販の解熱剤を飲む」という処置法は一緒でしたが、「時には氷風呂に入る」と多くのアメリカ人が言っていました。なんだか病状が悪化しそうですが……。文化の違いにはやはり驚かされます。

かつては“英語音痴”……第2子出産後の30歳から英語を学び直し、今は通訳者・翻訳家として活躍する神本亜紀(かんもと あき)さんの「英語勉強法」を解説した記事は⬇︎下のバナーからどうぞ!

【関連書籍】

この記事の画像をもっと見る(全4枚)

前へ

2/2

次へ

23 件
かんもと あき

神本 亜紀

通訳者・翻訳家

大学で心理学を専攻しカウンセラーを志すも、学生時代に夫と出会い、卒業後に結婚・出産。英語は大嫌いだったものの、子育て中に出会った英語教育に熱心なママ友や、勤め先からの勧め、我が子の英語教育を前にして親もある程度の英語力がないとダメだと自覚したことで、2人目の子どもを出産後、30歳から英語を真剣に学び直しし始める。 現在は社内通翻訳として勤務するかたわら、フリーランス通訳として各種国際イベントなどで活躍。英検1級までは約5年、TOEIC990点(満点)は約13年かけて到達。英語はいまでも毎日、アップデート中。 ・note(ブログ) https://note.com/englishpuppy/

大学で心理学を専攻しカウンセラーを志すも、学生時代に夫と出会い、卒業後に結婚・出産。英語は大嫌いだったものの、子育て中に出会った英語教育に熱心なママ友や、勤め先からの勧め、我が子の英語教育を前にして親もある程度の英語力がないとダメだと自覚したことで、2人目の子どもを出産後、30歳から英語を真剣に学び直しし始める。 現在は社内通翻訳として勤務するかたわら、フリーランス通訳として各種国際イベントなどで活躍。英検1級までは約5年、TOEIC990点(満点)は約13年かけて到達。英語はいまでも毎日、アップデート中。 ・note(ブログ) https://note.com/englishpuppy/