「ちいかわ」で子どもの思考力が伸びる!? 筑波大附属教諭が「プログラミング的思考力」を子どもに必須な「素地」だと考えるワケ

「ちいかわ プログラミングドリル」監修 類瀬健二先生インタビュー

ライター:山口 真央

Q.プログラミング的思考は未来を生きる子どもたちに役立つの?

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類瀬プログラミング的思考は、未来を生きる人の素地になると考えられます。

文部科学省が発表した新学習指導要領では、小学校、中学校、高等学校共通で、「情報活用能力が学習の基盤になる資質/能力」として位置づけられました。

将来はプログラミングが得意な人だけではなく、みんなでアイデアを出しあってシステムをつくる時代に変わっていくことも予想されます。

技術をつくるまではいかなくとも、意見をいえるくらいには、プログラミングの考え方を理解しておくことが必要です。

またプログラミングに興味のあるお子さんは、低年齢のうちから触れておくことで、いつかビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズのように、すごい発明をしてくれる可能性もあります。

いまは仕事でもプライベートでも、インターネット上のプラットフォームや、ワークスペースが欠かせない時代です。

プログラミングを学んだ子どもたちが、20年後にさらに便利なものをつくってくれたら、楽しい時代になるだろうなと期待しています。

Q.「プログラミング的思考」を育てるために親ができることは?

類瀬:子どもから質問があったときに、親がこたえを与えすぎず「どうやったらできると思う?」と問いかけることが大切です。

親がこたえまでの手順を教えてあげることは簡単ですが、自身で答えを導き出せなければ、プログラミング的思考を育てることにはなりません。

我が家では、息子に2桁×2桁の掛け算について問われたとき「2桁×1桁は、どうやって解いてた?」などと問いかけて、答えへの道筋をつけてあげました。

もちろん、何も知らない状態でこたえを導き出すのは困難です。お子さんがストレスを感じない程度で、こたえを導くためのヒントを出してあげましょう。

算数であれば、実際にお金をつかったり、紙に書いたり、お子さんが自分なりの導き方をみつけることで、プログラミング的な思考力を伸ばすことができます。

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