
NHK『ダーウィンが来た!』も密着! 小学5年生のタコ研究家が「タコと人間は友達になれるか」を実験した!
絵本『あたまにのったタコ』発売特別企画 小学生タコ研究家・野中風玖くんインタビュー 後編 (2/2) 1ページ目に戻る
2026.06.12
タコと人間はきっと友達になれる!
風玖くん:タコの動き、特に腕のうねる感じがとてもリアルだなと思いました。僕もタコの絵を描くのは好きですが、立体的に描くのは難しくて。絵本のタコは、すごくかわいいです。最後、男の子とタコのシーンは、感動しました。頭がよくて優しくて、人想いのタコだなと思います。
──主人公は、タコが頭にのった男の子です。もし、風玖くんの頭にタコがのったらどうしますか?
風玖くん:男の子がプールに入ったとき、タコが弱って白くなってしまうシーンがあります。タコは弱ると、本当に白くなるんです。僕だったらタコが弱らないように、毎日シャワーを浴びるのはやめて、プールはお休みするかな。30分ごとに頭を海水に浸すかもしれないです(笑)。
──物語は男の子とタコの交流を描いていますが、実際にタコと人間は友達になれると思いますか?
風玖くん:なれると思います! タコは、相手の気持ちを理解できる生きものだと思うからです。僕がうーちゃんとキャッチボールやハイタッチができたように、タコには感情があって、心があって、きっと人間と仲よくなれるはずです。
絵本作家・たしろちさとさんへ質問!
たしろちさとさん(以下、たしろさん):私は絵を描くのが好きなので、もともとはタコの“カタチ”に興味があって、生態への理解は浅かったと思います。8本の腕とまるい頭がかわいいなぁと思って、いろいろ想像をめぐらせながらお話を考えました。8本の腕を操るなんてすごいですよね! 私には無理。きっとこんがらがってしまうと思います。
風玖くん:原作『あたまにのったタコ(原題Un poulpe sur la tête)』の好きなシーンはどこですか?
たしろさん:ラストの「ぼく(主人公)」とタコのシーンです。作中のタコとのエピソードは、クスッと笑ってしまうもの、「えー、それは大変!」と思うものなど、いろいろなのですが、すべてがこのシーンにつながっていて、最後は胸がきゅーんとなりました。私が今まで暮らした犬や猫、カブトムシたちのことが頭に浮かんできて、「これはタコと人間の種を超えた友達の話なのだ」と気づきました。
たしろさん:タコに会いに水族館へ行って、タコの動きを観察してから絵を描きました。科学の絵本でなくても、生きものの絵を描くときは、その生きものに会ってから描きたいと思っているんです。1本1本の腕が、まるで別の生きもののように動き続けるタコのスケッチは、もう大変でした! 1本目の腕を描いて、8本目を描き終えるころには、1本目は全然違うところにいるんですから(笑)。タコの腕の動きでも、タコの気持ちが伝わるような絵になるといいなと思いました。
風玖くん:絵本づくりを通して、タコへの印象はどう変わりましたか?
たしろさん:最初のタコの印象は、ステレオタイプのキャラクターに近いイメージでした。それが、水族館でタコと出会えたことがきっかけとなり、絵本の制作が進むにつれて、だんだんとタコとの心の距離が縮まったのを感じています。賢くて心がある。今は「タコって、すごい生きものだ!」と思っています。
最後に、たしろさんからメッセージをいただきました。
たしろさん:タコと人間は友だちになれるでしょうか。私も風玖くんと同じように、なれると思います。
絵本を読んで、「ぼく」とタコの友情を感じてもらえたらうれしいです。生まれた場所や暮らす場所のまったく違うもの同士の心の交流……。もしかしたら、このお話は私たちの身近にもある物語なのかもしれません。
取材・文/星野早百合

星野 早百合
編集プロダクション勤務を経て、フリーランス・ライターとして活動。雑誌やWEBメディア、オウンドメディアなどで、ライフスタイル取材や著名人のインタビュー原稿を中心に執筆。 保育園児の娘、夫、シニアの黒パグと暮らす。
編集プロダクション勤務を経て、フリーランス・ライターとして活動。雑誌やWEBメディア、オウンドメディアなどで、ライフスタイル取材や著名人のインタビュー原稿を中心に執筆。 保育園児の娘、夫、シニアの黒パグと暮らす。





































野中 風玖
2016 年静岡県生まれ。5 歳からタコに興味を持ち始める。タコとずっと一緒にいたいと強く思い、8 歳の時に自ら採取した 3 匹の稚ダコを自宅ではじめて飼育。その記録をまとめた自由研究「64 日間の稚ダコのし育」が、第 42 回海とさかな自由研究・作品コンクールで最優秀賞「日本水産学会会⾧賞」を受賞。 これまで稚ダコのマメ、マダコのうーちゃん、サメハダテナガダコのトマトなど累計10匹のタコすべてに名前をつけて自宅飼育している。特技はタコとハイタッチとキャッチボール、タコの好きな部位は目、お気に入りのタコはウデナガカクレダコ。 2025年NHK「ダーウィンが来た!~子ども研究者スペシャル 海の賢者と森の宝石~」に出演。
2016 年静岡県生まれ。5 歳からタコに興味を持ち始める。タコとずっと一緒にいたいと強く思い、8 歳の時に自ら採取した 3 匹の稚ダコを自宅ではじめて飼育。その記録をまとめた自由研究「64 日間の稚ダコのし育」が、第 42 回海とさかな自由研究・作品コンクールで最優秀賞「日本水産学会会⾧賞」を受賞。 これまで稚ダコのマメ、マダコのうーちゃん、サメハダテナガダコのトマトなど累計10匹のタコすべてに名前をつけて自宅飼育している。特技はタコとハイタッチとキャッチボール、タコの好きな部位は目、お気に入りのタコはウデナガカクレダコ。 2025年NHK「ダーウィンが来た!~子ども研究者スペシャル 海の賢者と森の宝石~」に出演。