上野の森親子ブックフェスタに「おはなし隊」出動!

「もったいないばあさん」も遊びにきてくれました

本とあそぼう 全国訪問おはなし隊

上野の森親子ブックフェスタ2025開催
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2000年からスタートし、今年で25回目を迎えた「上野の森親子ブックフェスタ」(主催:一般財団法人 出版文化産業振興財団ほか)。5月4日、5日の2日間にわたって行われたこのイベントに「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」もお邪魔してきました。

当日は『もったいないばあさん』の作者・真珠まりこさんの読み聞かせとサイン会、いりやまさとしさん&藤本ともひこさんのコラボによる読み聞かせライブ「パンダ・バナーナ!」とサイン会、サンプルパパさん&Rionさんによる「ハープの音色と紡ぐ絵本の読み聞かせ会」も行われましたよ。

去年(2024年)は2日間で3万人近い人が来場

最近はすっかり定着した感のある上野恩賜公園噴水池広場での親子ブックフェスタ。

このイベントでは102社(2025年実績)の出版社が広場に販売ブースを出店し、そこで絵本など子ども向けの本を販売します。イベント開始の午前9時半には、入場希望者の列が広場の周りを取り囲むほどの人気ぶりです。

ちなみに昨年(2024年)度も5月4日、5日に行われて、2日間で2万8500人の方が訪問しています。

われわれ「おはなし隊」も毎年、お声掛けをいただき、講談社ブースで児童書を販売しているすぐ脇にキャラバンカーを設置。通常の「おはなし会」に加え、冒頭で紹介したような特別イベントも盛りだくさんで、お客様をお迎えしました。

上野公園だけにパンダの絵本は外せません!

この日は合計4回の読み聞かせを行ったのですが、初日10時からの初回から満員御礼です。「子どもの日」に合わせて『とらのこさんきょうだい かえうた かえうた こいのぼり』(作:石井聖岳)と、上野動物園が目の前ということで『ころころパンダ』『ゆらゆらパンダ』(ともに作:いりやまさとし)は外せません。

ちなみに、このパンダ本2冊は「対(つい)」になっていて、読み終わった後に2冊の裏表紙カバーを並べると、子どもたちから期待どおり驚きの声が上がっていましたよ。
おはなし会で読み聞かせた絵本をふりかえります
毎回50名以上の親子連れに参加いただき、「こいのぼり」の替え歌を歌ったり、パンダになりきって体操したりと、楽しんでいただけたようです。

読み聞かせとハープ演奏のコラボ

サンプルパパさんとハープ奏者・Rionさんの読み聞かせを。
初日の4日は「おはなし隊」特別イベントがてんこ盛り。最初に登場されたのは、絵本ソムリエとして活動されるサンプルパパさんです。

ハープ奏者・Rionさんの奏でる音楽に合わせて、今回は大人でも楽しめる絵本をたくさん読んでくださいました。

サンプルパパさんはこの日、他のブースでも引っ張りだこの大忙し。

絵本ソムリエの活動をお知りになりたい方はぜひ、HP「絵本ソムリエ サンプルパパの絵本棚」をチェックしてみてくださいね。

真珠さんが語った『もったいないばあさん』誕生秘話

続いて登場は『もったいないばあさん』作者の真珠まりこさん。

真珠さんは、ご自分のお子さんに「『もったいない』ってどういうこと?」と尋ねられたのを契機に、この作品を描くことを思いついたといった誕生秘話を語ってくれました。

その後は作者の真珠さんご本人による『もったいないばあさん』の読み聞かせです。レアなイベントに、おはなし隊イベント会場は超満員。

「もったいないばあさん」シリーズが刊行を開始したのは2004年ですから、親子2代で読んだことがある方も多かったようです。


お次は真珠さんの声かけで、もったいないばあさんが登場。

会場のみんなと一緒に「もったいないばあさん音頭」を踊りました。本当なら最後に真珠さん、もったいないばあさんと参加者の記念撮影を行う予定だったのですが、この日は5月にもかかわらず最高気温が25度に迫る暑さで、ばあさんがまさかのダウン。

撮影会を楽しみにしていた皆さん、ばあさんもお歳なので許してくださいね。

その代わりということでもありませんが、サイン会では真珠さんが一人一人にサインとばあさんの絵を描いてくださり、きっと参加者の方もご満足いただけたのではないでしょうか。
「もったいないばあさん音頭」を踊る真珠まりこさん。

特別コラボの読み聞かせライブ『パンダ・バナーナ!』

最後のイベントは『パンダ なりきりたいそう』のいりやまさとしさんと、『バナーナ!』の藤本ともひこさんがコラボした読み聞かせライブ『パンダ・バナーナ!』。

いりやまさんは大きなパンダの顔のぬいぐるみお面で、パンダのほっぺたを膨らませたり、大きな口を開けたりして「これ、パンダさんが何の動物になりきっているかわかる人?」と質問します。

「リス!」「ハムスター!」と元気な声が上がります。そうかと思えばギターの弾き語りならぬ、ギターの弾き「読み聞かせ」を披露する藤本さん。

『バナーナ!』が盛り上がったのはもちろん、会場の子どもたちと掛け合いを行う藤本さんのトークも冴え渡っていました。
いりやまさとしさんと藤本ともひこさんがコラボした読み聞かせライブ

キャラバンカーの絵本をじっくり楽しむ親子連れも

そうそう、最後になってしまいましたが、イベント実施中以外の時間はキャラバンカーに積んである約550冊の絵本が読み放題とあって、親子でじっくりと絵本を楽しむ姿をたくさん見かけました。

こうしたブックフェスタで、本を読む楽しさを一人でも多くのお子さんに知ってもらえると、「おはなし隊」としても嬉しい限り。

まだ、上野の森親子ブックフェスタに行ったことがないという方、来年はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。「おはなし隊」も新しいイベントを用意してお待ちしています!
青空の下のイベントは大盛況。
「本とあそぼう! 全国訪問おはなし隊」は、通常の幼稚園・小学校・図書館などの訪問に加え、「上野の森親子ブックフェスタ」のようなイベントにお邪魔することもあります。ご興味のある方は、ホームページの「お問い合わせ」フォームからお尋ねください。
ほんとあそぼう ぜんこくほうもんおはなしたい

本とあそぼう 全国訪問おはなし隊

たくさんの絵本を積んだ2台のキャラバンカーで各都道府県を巡回し、幼稚園、保育所、小学校や図書館、書店などを訪問している、「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」。1999年7月に、講談社90周年記念事業として、スタートしました。 2007年には第55回菊池寛賞、2018年には、メセナ大賞にも選ばれました。 スタートして以来、通算2万2000回以上の訪問、190万人を超える参加者のみなさん、ありがとうございます。次はあなたの町でお会いできるかもしれませんね! https://ohanashitai.kodansha.co.jp/ X(旧Twitter):@ohanashitai55 Instagram:@kodanshaohanashitai

たくさんの絵本を積んだ2台のキャラバンカーで各都道府県を巡回し、幼稚園、保育所、小学校や図書館、書店などを訪問している、「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」。1999年7月に、講談社90周年記念事業として、スタートしました。 2007年には第55回菊池寛賞、2018年には、メセナ大賞にも選ばれました。 スタートして以来、通算2万2000回以上の訪問、190万人を超える参加者のみなさん、ありがとうございます。次はあなたの町でお会いできるかもしれませんね! https://ohanashitai.kodansha.co.jp/ X(旧Twitter):@ohanashitai55 Instagram:@kodanshaohanashitai