2019年になったと思ったら、もう2月になろうとしています(汗)
本年もどうぞよろしくお願いいたします!
季節と人の流れ
「えほんやさん」は、個人営業の路面店なので(しかも駐車場がない)寒くなったり雨が降ったりするとお客の流れがぱったり止まってしまいます。
ショッピングモールだと温かいし何でも揃っちゃうし、年末の忙しいなかではこっちのほうが便利ですもんね……。盲点でした。
たくさんクリスマスの絵本を仕入れたのにな~。買い切りなので痛いです。
そう、「えほんやさん」は三嶋大社という大きな神社のお膝元にあるのです!
三が日はもちろん、1月の土日はずっと人が行き交っているそう。
6年間も住んでいるというのに、三嶋大社の偉大さを初めて目の当たりにしました。
「伊豆国一の宮(神社の中でも最上位)」ですものね……。
ちょっと意外だったのが、若い女性が自分のために絵本を買う姿も多く見かけたこと。
「絵本は子どものもの」という考えが変わってきているなぁと嬉しくなりました。
売れた絵本から考察してみた
・『なきごえバス』えがしらみちこ(白泉社)
・『あなたのことがだいすき』原案:西原理恵子/ 作・絵:えがしらみちこ(KADOKAWA)
・『あきぞらさんぽ』えがしらみちこ(講談社)
・『どんないろがすき』絵:100%ORANGE (フレーベル館)
・『やさいさん』tupera tupera(学研)
・『くまのこのとしこし』高橋和枝(講談社)
・『しんごうきピコリ』ザ・キャビンカンパニー(あかね書房)
・『はみがきれっしゃ』くぼまちこ(アリス館)
原画展を開催した絵本は、その期間中は突出して売れています。
(それと、私の絵本がよく出ているのは、お店に出没している時にサインを書いているから)
なんとなく、0,1,2歳向けの絵本が売れている感じがするのは、接客していて思うに、小さなお孫さんへのプレゼント用にご購入される方が多いためと考えられます。
ロングセラーはもう持っているだろうということで、割と新しい作家さんの絵本がよく出ています。
このことも、プレゼントとして選ばれている方が多いからなのだなぁと思われます。
・『ことばのかたち』おーなり由子(講談社)
・『星につたえて』作:安東みきえ/ 絵:吉田尚令(アリス館)
・『ガラスのなかのくじら』 トロイ・ハウエル&リチャード・ジョーンズ / 訳:椎名 かおる (あすなろ書房)
・工藤直子さんの詩の本
大人の女性が仕事の空き時間や休日に立ち寄って、自分のための本を購入されているようです。
時間が空くとSNSを見て暇つぶししがちですが、ゆっくり本を読んで過ごされている方も少なくはないのだなと、あたたかな気持ちになります。
これは、「えほんやさん」へ来て、知らない本との出会いを求めている方が多いということだと思います。
欲しい本は、インターネットでダイレクトに手に入れて、リアルなお店では「一緒に選ぶ」「いろいろ見て選ぶ」という体験も一緒に購入されている。
買うスタイルが多様化しているのかもなぁと思ったのでした。
はじめてのトークイベント
ぜひ三島でも定期的にそういう会を開ける地盤を作りたいと思っていたのでした。
なので、「えほんやさん」では、什器は可動式にしてスペースを作れるようにすることと、スタッキングできる椅子をたくさん用意することには当初からこだりました。
少し窮屈ですが、20名ほどの方にご参加いただけます。
その他、プロジェクター(なぜか主人の自宅にあった)やスクリーン、マイクも用意し、環境だけはバッチリになっています。
そして、先日『くまのこのとしこし』で原画展を開催させていただいている高橋和枝さんをお呼びしてトークイベントを開きました。
店長の福江(私の妹です)が司会進行し、私と高橋さんがトークします。
自分で言うのも恥ずかしいのですが、とっても良いイベントだったと思います。
高橋さんの小さい頃の思い出、絵本作家になったいきさつ、『くまのこのとしこし』を作り始めたときの制作ノート……。
原画を見ながら、おはなしを聞くことができて、ほんとに素敵な時間でした。
そして、声が良いので絵本を読んでもらうとやさしい気持ちに……。
いて、本当にひらいてよかったなと思いました。
フォローが足りなかった箇所もいくつかあるので、次回、改善できるように生かしていきたいです。
そして、何度か開催してみて、書店とイベントと展示について、色々見えてくるものがあるんじゃないかなぁ。
またこれから考えてみたいなと思いました。
えがしら みちこ
1978年、福岡県生まれ。熊本大学教育学部卒業。水彩を使用した透明感のある画風が特徴。絵本に『あめふりさんぽ』『さんさんさんぽ』『ゆきみちさんぽ』『はるかぜさんぽ』『ねんねのうた』『クリスマスのおとしもの』、『いちねんせいの1年間 わたし、もうすぐ2ねんせい!』(文・くすのきしげのり)『せんそうしない』『ありがとう』(ともに文・谷川俊太郎)『はこちゃん』(文・かんのゆうこ 以上すべて講談社)、『おたんじょうケーキをつくりましょ』(教育画劇)、『なきごえバス』(白泉社)、『いろいろおてがみ』(小学館)、『しいちゃんおひめさまになる』(アリス館)、『あのね あのね』(あかね書房)、『あなたのことが だいすき』(原案・西原理恵子 KADOKAWA)など、装画と挿絵に『あかりさん、どこへ行くの?』(フレーベル館)、『さくら 原発被災地にのこされた犬たち』(金の星社)などがある。雑誌や教科書などの挿絵も多く手がけている。2018年、子育てママパパの居場所にと、静岡県三島市に絵本専門店「えほんやさん」をオープン。代表もつとめている。 http://www.tenkiame.com/
1978年、福岡県生まれ。熊本大学教育学部卒業。水彩を使用した透明感のある画風が特徴。絵本に『あめふりさんぽ』『さんさんさんぽ』『ゆきみちさんぽ』『はるかぜさんぽ』『ねんねのうた』『クリスマスのおとしもの』、『いちねんせいの1年間 わたし、もうすぐ2ねんせい!』(文・くすのきしげのり)『せんそうしない』『ありがとう』(ともに文・谷川俊太郎)『はこちゃん』(文・かんのゆうこ 以上すべて講談社)、『おたんじょうケーキをつくりましょ』(教育画劇)、『なきごえバス』(白泉社)、『いろいろおてがみ』(小学館)、『しいちゃんおひめさまになる』(アリス館)、『あのね あのね』(あかね書房)、『あなたのことが だいすき』(原案・西原理恵子 KADOKAWA)など、装画と挿絵に『あかりさん、どこへ行くの?』(フレーベル館)、『さくら 原発被災地にのこされた犬たち』(金の星社)などがある。雑誌や教科書などの挿絵も多く手がけている。2018年、子育てママパパの居場所にと、静岡県三島市に絵本専門店「えほんやさん」をオープン。代表もつとめている。 http://www.tenkiame.com/