「あれは森永卓郎流 お金教育?」  子どもを応援する親の役目とは

自分も親の立場になってあらためて感じるのは「子どもには強制しないけど、環境はつくってあげる」ことの大切さです。

子どもが「これって何?」と自ら興味を持ったときに、全力で応援する。それが親の役目だし、正しいやり方なのかな、と感じますね。

今思えば、あれは父親流のお金の教育だったのかな? と思うエピソードがあります。

僕が小学校のころ、父親が「銀座でランチをしてきなさい」と、僕と弟に3000円ずつ渡してきたんです。埼玉の実家から銀座まで1時間以上かかるうえ、土地勘もない。郊外に住んでいた自分たちにとって、子どもだけで銀座に行くのは冒険のようでした。

それなのに、弟と僕は銀座でマクドナルドのハンバーガーを食べて帰って来たんです。なぜなら、見たことがあるロゴマークだったから。しかも、僕が興奮して語っていたのは白バイと街宣車を初めて見たことだったというから、父親はがっかりした顔をしていましたね(笑)。

やろうと思えば手取り足取り教えることはできたかもしれませんが、必要最小限のことだけ教え、あとは子どもに任せっきりだった父親には「もっと教えてくれてもいいのに」と思ったこともありました。

でも、今となっては、自分なりに調べ、考え、学んだことが血肉になっていると感じます。「子どもに期待をしない」「親は後方支援に回る」「子どもが主役」という姿勢は、父親から影響されているのかもしれませんね。

次回は、日本の金融教育についてお話しします。

森永 康平(もりなが・こうへい)
株式会社マネネ代表取締役社長CEO。証券会社や運用会社にてアナリスト、エコノミストとしてリサーチ業務に従事した後、複数金融機関にて外国株式事業やラップ運用事業を立ち上げる。業務範囲は海外に広がり、インドネシア、台湾、マレーシアなどアジア各国にて新規事業の立ち上げや法人設立を経験し、各法人のCEOおよび取締役を歴任。現在は法律事務所の顧問や、複数のベンチャー企業のCFOも兼任している。

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もりなが こうへい

森永 康平

Kohei Morinaga
経済アナリスト

株式会社マネネ代表取締役社長CEO。証券会社や運用会社にてアナリスト、エコノミストとしてリサーチ業務に従事した後、複数金融機関にて外国...

ならおか あまね

奈良岡 周

編集者&ライター

編集者&ライター。出版社にて雑誌(女性ファッション誌、情報誌、週刊誌)、書籍(実用、人文、エンタメ、文芸、漫画など)の編集を経...

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