父親は経済評論家・森永卓郎 家庭での「金融教育」は放任だった⁉

森永家のおカネの使い方・増やし方 親子でお金のリテラシーをアップデートしよう!#2

編集者&ライター:奈良岡 周

独学+無駄遣いせずに貯めたお金で株式投資を始めた大学時代

僕は大学では経済学部だったのですが、入学前から基礎知識が備わっていたので「学ぶのはもういいや」という気持ちになっていました(笑)。時間を持て余していたので、父親がもらってきたデイトレーダーの本を読み始めました。

読んでみると「これって、テレビゲームみたいだな」と。僕はテレビゲームがもともと好きだったうえに、経済の基礎知識のアドバンテージがあったので、20歳になったタイミングで株式投資を始めました。

ゲームは勝っても1円にもならないけど、デイトレードはお金が増えるんだ、と。

証券会社の口座を開設するにあたって、父親から手数料が安いネット証券を使えとアドバイスをもらいましたが、何を買えばいいとか、分析の仕方などは教えてくれず、あいかわらず独学で知識を得ていきました。

ただ、やっぱり家に本は大量にあったので、本屋や図書館に行かずとも株式投資の知識は増えていきました。

大学生が株式投資をやるなんて、と思われそうですが、うちでは「やめなさい」と言われませんでしたね。母親からは小さいころから「無駄遣いしないように」としつけられてきたので、ずっと貯めてきたお金もあったし、基礎知識もあった。

父親はもちろん、祖父も株式投資をやっていたので、理解もじゅうぶんにあったのでしょうね。勧めはしないけど、反対もしなかったです。

たとえ投資で困ったことがあっても自分たちがちゃんとアドバイスできる、っていう圧倒的な自信もあったから、僕に自由にやらせていたんじゃないでしょうか。

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