アメリカの絵本に「オポチュニティー・コスト」(金融の専門用語)が出る

日本には体系立てて金融の知識を身に付けられるプログラムがないため、自分でつくろうと思って2018年に金融教育ベンチャーのマネネという会社を立ち上げました。

先ほども申したように、日本では投資に対するネガティブなイメージが依然としてあります。僕も、子ども向けに金融教育として講演をしていると「うちの子に危険なことを教えるな」と言われることがたまにあります。

それはやっぱり親世代が「お金のことをよくわかっていないから」なんです。

会社を立ち上げる際、金融教育の進んでいるアメリカにいる友人から、実際に未就学児童向けに使われている「パーソナル・ファイナンス」の教科書をたくさん送ってもらい、研究しました。

驚いたことに、「オポチュニティー・コスト」という言葉が散見されるんですね。日本語で言えば「機会費用」となります。

機会費用というのは、ある事をしていたために、他の選択肢を実行できなかったことによって生じるコスト、逃した利益の概念を言います。つまり、何かを選択したときは、実は同時に何かを諦めているということ。

アメリカから送ってもらった教材はイラストが多いし、使っている言葉は簡単なものが多いですが、内容自体は日本の経済学部生が学ぶ内容そのもの。しかも、物語調なので共感もしやすい。

日本の子ども向けの本にはそういった言葉は出てこないし、そういうところから差を埋めていく必要があるかもしれませんね。

次のページへ「働かずにお金を増やすのは良くない」?  親世代のマインドセットを変えよう
11 件
育児・教育カテゴリーのランキング
人気記事・連載ランキング