子どもの成長を改めて感じられるバースデーフォト。今しかない瞬間を残しておきたいですよね。
1歳から4歳くらいまでの子どもを対象に、スマホやデジカメで撮るときの構図のコツ、出張撮影を依頼したときのアイデア、じっとしていられない子どもの撮影法、家族で撮るときのおすすめのポーズや小道具の使い方など、実例に沿って紹介します。
バースデーに限らず、普段の撮影にも役に立つコツがたくさんあるので、参考にしてみてください。
家族写真・子ども写真の出張撮影を手がける「fotowa」で、撮影依頼数全国1位に輝いた人気フォトグラファーの青柳理沙さんに解説していただきました。
1歳の親子写真のアイデア
パパとママの間に子どもを入れて体の大きさを比較
まだ歩けない1歳児の場合、親子で「外で高い高い」の瞬間や、パパとママの間にはさんで抱っこしたりすると、体の小ささがよくわかる写真になるだけでなく、人見知りのお子様でも笑顔が出やすいです。
そうすると、小さい赤ちゃんでも存在や表情が際立って、主役になれる写真に。天気のいい日なら、青空や緑をバックにすると生命力あふれる写真を撮ることができますよ。
また1歳になると、初めてできるようなことも増えるので、「初めて歩いた」「手を上手にたたけた」などのシーンも、「赤ちゃんが主役の構図」で記録してあげるといいですね。
親子で並んで大きさの違いを楽しむ
「立っち」ができるなら、パパとママの3人で手をつないで、背丈を比較して子どもの小ささがわかるように撮る構図もあります。さらに、一生懸命大股を開いて踏ん張って立つのも1歳ならではの可愛らしさです。
後ろ姿と表情のわかる正面では印象も異なるため、どちらも撮影しておくといいでしょう。
また、外で撮影すると、子どもが自然と笑顔になる確率が高まります。写真では青空を背景に撮影していますが、緑のある場所で撮影しても良い表情が撮れるでしょう。
1歳児の無邪気さをスマッシュケーキで表現
1歳のお誕生日に、子どもがおむつ姿でスマッシュケーキを食べている姿も愛らしさが伝わります。
スマッシュケーキとは、1歳の誕生日を迎えた子どもに自由に手づかみでケーキを丸ごと食べてもらうケーキのこと。必ず赤ちゃんが食べられる食材で、かわいいケーキを用意するといいでしょう。
シャッターチャンスは、食べ始めのケーキの形がまだわかる状態のとき。食べ方は子どもに任せて自由な動きを撮影します。また、小さな手にクリームがついた感じがかわいいので、クリームのついた手や髪などのパーツだけを写しても、子どもの無邪気さが伝わるいい写真になるでしょう。
ただ、赤ちゃんの動きは予期できません。「あっという間にケーキの形がなくなってしまった」ということにならないよう、撮影するスピードは速めにしましょう。
1歳の室内撮影は「自然光と白背景」で顔映りをさらにキレイに
室内で子どもをキレイに撮影するコツは、「白い世界」をつくることです。背景は白い壁や白いカーテンにして、床には白い布を敷きます。横から自然光が入る位置で撮影すると、さらにきれいに仕上がります。
さらに、部屋の電気を消して自然光だけで明るく撮ることがポイントです。午前中からお昼くらいの時間帯を選びましょう。肌の色がきれいに写り、顔の写りが良くなります。
また、「子どもが動いてしまう」「思ったようなポーズをとってくれない」など、撮影時に困ってしまうこともあります。そんなときは、興味のあるものを見せてシャッターチャンスを狙いましょう。好きなおもちゃや絵本を用意して、撮影する反対側でパッと見せると動きを止めてくれるので、その瞬間を狙います。