よりできる子をはぐくむ大女優&名プロデューサーとは?

この『女優力』、お母さんにとって大きな試練になるときもあります。

私は今でこそ、子どもを将来、理科好きにするために昆虫を飼うことを推奨していますが、実はもともと大の虫嫌い。一切さわれなかったし、虫が出てくるたびに、ギャアギャア騒いでいました。

そんな私を見ていたからだと思うのですが、長男は幼稚園入園前に、「アリがいるから怖くてすべり台をすべれない」と言い始めたのです。

これは私のせいだ、とわかった瞬間、小学生になった息子ふたりが、虫を見て「キャーッ!」と怖がっている姿が頭に浮かびました。

息子ふたりとも、虫を怖がる子にするのか?
私が今、勇気をふり絞って虫をさわるのか?


究極の選択でした。そして私は虫をさわることを選びました。

「大丈夫よ、お母さんもさわってるから怖くないよ」決意以降、バッタなどあらゆる虫を持っては見せつつも、手は震え、全身さぶいぼ(関西弁で鳥肌のこと)で、引きつり笑いをしていたのを覚えています。

特につらかったのは、ゴキブリと紙一重に見えたカブトムシのメス。さわるとき、かなり勇気がいって、頭の先まで電気が走るようでした。

カブトムシがさわれない子になって、「弱虫」などといじめられる原因にでもなったら私のせい。(ここはがんばるしかない! 私は大女優よ)と自分に言い聞かせ、吐きそうになりながらも「虫好きな母親」を演じきりました。今となっては笑い話になるくらい全く平気になりましたが。

お母さんが「怖い」と言うと、子どもは「怖い」と思ってしまう。お母さんが「大丈夫」と言ったら、「大丈夫」と感じる。母である私の言葉の責任を痛感したできごとでした。

この『女優力』による発想の転換がなかったら、長男が小学2年生のとき、「カブトムシの行動」で賞をとることもなかっただろうと思います。

『女優力』に加えて、ときにはプロデューサー力も発揮してみましょう。

私は長男が幼稚園のとき、いつから縄跳びに取り組むか、前もって先生に聞いておきました。事前に特訓をするためです。縄跳びって簡単にできるものではないのです。

姑息(こそく)だと思われるかもしれませんが、幼稚園の取り組みより先にマスターさせておき、長男が自信を持てるようにしたかったのです。特訓中、「どんくさいな~」ってイライラしても、そこは『女優力』で乗りきりました。

どんなときもまず〝子どもの気持ち〟に寄りそう

あるお母さんからは、「公園で縄跳びの練習をしたら、子どもがやりたくないって言うの」と相談を受けました。当然です。同世代の友達がいる公園での練習はおすすめしません。

友達のいる公園は子どもにとって「披露」する場なのです。できない様子を見られるのは恥ずかしいし、かっこ悪いと思うとますます練習嫌いになります。家の前など、子どもの知り合いが少ない場所での練習がおすすめです。

お母さんは子どもをその気にさせる大女優であり、スムーズに進むよう根回しする敏腕プロデューサーにもなれるのです。どちらも子育てにおおいに役立つので、忘れないでくださいね。
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ささいなことでも怒るより、楽しく演じて乗りきることが「女優力」の秘訣のようです。幼児から受験まで、親のイライラが減るうえ、何より子どもの笑顔まで増やせるのが大きなメリットです。親子が楽しく毎日を過ごすためにもぜひ挑戦したいですね。書籍ではそのほかの具体的なあらゆる子育て方法が紹介されています。

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『母親が変わればうまくいく 第一志望校に合格させた母親がやっている子育て39』(講談社)には、現在、医者・医学生の息子2人とずっと仲良しのまま受験を乗り越えたメソッドがぎっしりと書かれている。

第1回#1) 幼児からOK!息子2人を国公立医学部に現役合格させた「ぺたほめ」子育て術

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ふじたあつこ

藤田 敦子

ぺたほめ医専アカデミー代表。日本心理学会認定心理士・日本心理学会正会員。同志社大学文学部心理学専攻卒業。 ほめて育てるをモットーとし...