2021.05.20

ダジャレが楽しい! 『ふとんが ふっとんだ』 の読み聞かせのコツ

「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」隊長がお教えします

著者:本とあそぼう 全国訪問おはなし隊

読み手 ーーおはなし隊隊長 吉田詳子

※この記事は、講談社絵本通信に掲載の記事を再構成したものです。
 

キャラバンカーに本をたくさん積んで、全国47都道府県におはなしを届ける「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」。
幼稚園や保育所、小学校や図書館、書店など様々な訪問先で、おはなし会を重ねてきたおはなし隊の隊長さんが、子どもたちに人気の絵本の読み聞かせのコツをお教えします!

朝、なかなかふとんから出たくない……そんなとき、この絵本が、めざまし時計がわりになるかもしれません。今回は、お笑いに厳しい関西の子どもたちの前で読み聞かせしてきました!

『ふとんが ふっとんだ』
作:新井洋行 講談社

「ふとんが……」
じわじわと読みはじめます。間を置いて、すばやく次のページへめくって

「ふっとんだ」
と、リアルな感覚を表現しながら、少し大きめの声で読みましょう!

ふとんが ふっとんだ!
『ふとんが ふっとんだ』より 

次も、「いるかは……」
じわじわ読んで、間を置いて、ふとんの中に青色の何かがいる絵をじーっくり見せます。すばやく次のページへめくって

「いるか?」
と眼でうったえるように読むと、子どもたちからの反応があって楽しいでしょう♪ 次は、まくらに小さなありがいるのを指差ししながら、

「ありが……」
じわじわ読んで……すばやく次のページをめくったら

「とう」
と一気に読んでみましょう。ありが10(とう)いるか子どもたちと一緒に数を数えるのもいいですね。

どんどんいってみましょう! 「ふとんの顔をみてみて〜! あれれ? なんか食べてるよ。」子どもたちにチョット前ふりしてから、

「カレーが……」
じわじわ読んで、間を置いて、すばやく次のページをめくったら

「かれぇ!」
とおおげさめに辛さを表現してみましょう。

カレーが、かれえ(辛い)
『ふとんが ふっとんだ』より

こんな調子で、子どもたちとかけあいして、あそびながらページをめくっていきましょう。最後は、「あれあれ? みてみて!」とふとんの中になんかいる絵をじーっくり見せながら

「なんか……」
じわじわ読んで、間を置いて、すばやく次のページをめくり……ふとんからたくさん出てきたようかいたちの魂のおたけび声!!

「ようかい?」
とちょっぴり怖そうに読んだ後、「キャ〜! おばけ〜!!」と怖そうに指差ししながら、今度は、ゆっくりとめくって次のページへ。

なんか、ようかい(妖怪)?
『ふとんが ふっとんだ』より

さっきまでのふとんさんの表情とは、打って変わって冷静になったお顔のイメージ。

「ようは ないから かえってよう」
とようかいたちにお願いします。

ビックリさせようとしたようかいたちも、ふとんさんに言われてちょっとションボリ。ようかいたちがいなくなった、ふとんさんのニコニコ顔をじーっくりみせて、子どもたちの心も安心させてあげましょう。


読み聞かせ方のコツとしては、大きく分けて2つ!

1 ふとんをめくる前と後の読み方のテンポと間の取り方。
2 すばやくめくるタイミング。


この2つのバランスが、だじゃれのおもしろさをアップさせます。子どもたちと楽しみながらだじゃれ絵本であそんでくださいね!「笑う門には 福来たる!!」

●今回読んだ本

『ふとんが ふっとんだ』
作:新井洋行 講談社

●プラス1冊

上手にかまずに読めるかな?

『はやくちことばえほん ももも すももも』
作:新井洋行 講談社

著者紹介

本とあそぼう 全国訪問おはなし隊

たくさんの絵本を積んだ2台のキャラバンカーで各都道府県を巡回し、幼稚園、保育所、小学校や図書館、書店などを訪問している、「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」。1999年7月に、講談社90周年記念事業として、スタートしました。
2007年には第55回菊池寛賞、2018年には、メセナ大賞にも選ばれました。
スタートして以来、通算2万2000回以上の訪問、190万人を超える参加者のみなさん、ありがとうございます。次はあなたの町でお会いできるかもしれませんね!

https://www.kodansha.co.jp/ohanashi/
Twitter:@ohanashitai55