低学年向け「ワクワク型」のオススメ学習法

観察日記で算数の力が伸びる⁉︎
写真:アフロ

次は、低学年向け「ワクワク型」の学習法をご紹介します。

「観察日記」で算数と国語の学習が同時にできる!

お家で植物を栽培していたり、生き物を飼っていたりするなら、観察日記がオススメです。観察日記を書くときに、子どもの学びを増やすためのちょっとしたポイントがあります。

まずは、数字を入れること。例えば、「3枚葉っぱが増えました」「葉っぱの大きさは5cmです」「今日は80gのエサを食べました」というふうに、観察を記録するときに、数字を使うようにするのです。

この「◯cm」や「◯g」などの表現を使うことで、「量感」を養うことができます。「量感」とは、1cmが大体どれくらいの長さなのか、1gがどれくらいの重さなのか、ということの見当がつくことを指します。

これは算数の学習でとても大切なこと。知識として「単位」を知っていても、どれくらいかイメージができないと、実際に使うことはできません。

ですから、日常生活の中で意識して使っていくことが必要なのです。観察日記をつけることで、自然に単位に触れることができるので、「日常生活の中で数字や単位を身につけられる」という良さがあります。

次に、形を表す言葉や、様子を表す言葉などを使って書くことも大切です。形を表す言葉には、「丸い」「先がとがっている」「ハートのような形」など、様子を表す言葉には「つるつる」「ふわふわ」などがあります。

実際に見たり触ったりしながら言葉を使っていくと、自然と語彙を増やすことができます。

「オリジナル図鑑」をつくって表現力を高めよう

好きなことなら、子どもは時間を忘れるほど夢中になってしまうもの。このことを利用して、「子どもの好きなことをまとめたオリジナル図鑑をつくる」という学習もいいでしょう。

「ぼくの好きな電車図鑑」「家の周りで見つけた虫図鑑」「お母さんがつくるおいしい料理図鑑」など、まずは子ども自身がまとめてみたいと思うものを見つけることが大切。大きなテーマだと調べるのが大変なので、初めは身の回りのことをテーマにするとやりやすいでしょう。

図鑑といっても作り方は簡単。ノートにイラストを描いたり、写真を貼ってたりして、説明を書き加えるだけです。ノートは無地のものよりも、マス目や罫線がついているものの方が、写真と文字のレイアウトを考えやすいのでおすすめです。

もしも、イラストが苦手なら、無理に描く必要はありません。写真を印刷してあげましょう。ただし、どの写真を使うのか決めるのは、子どもにさせてください。伝えたいことに合わせて写真を選ぶことが、表現するときに大事なことだからです。

どうしたらわかりやすい図鑑になるかを考えて、レイアウトを練ったり、写真を選んだり、言葉を吟味したりすることは、「表現力」を高めることにつながります。

例えば、「ぼくの好きな電車図鑑」なら、ただ電車のイラストと説明を書くだけではなく、「好きなポイント」を載せるなどの工夫も加えられます。

好きな電車の形や色、音などを言葉で説明しようとすることを通して、「表現力」を高めることができるのです。

お家の人は、完成した図鑑をほめるのではなく、子どもが「もっとわかりやすくまとめられないかなぁ?」などと試行錯誤していることに対して、ほめてあげてください。

「電車の形や色で分類するのはいいアイデアだね」「言葉を変えたら、わかりやすい説明になったね」といったように。

そして、素敵な図鑑が完成したときには一緒に喜びましょう。

「◯◯しりとり」で遊びながら言葉を身につけよう

しりとりには、語彙力アップの効果があります。

次々に言葉を続けていくためには、今まで知っている言葉を総動員しなければならないし、相手から知らない言葉が出てくることで、新しい言葉にも触れることができるからです。

子どもの知らない言葉をあえて言ってみるのもいいでしょう。子どもが「それってどういう意味?」と興味をもったら、くわしく説明してあげましょう。そうすることで、遊びの中で語彙を増やすことにつながります。

「3文字しりとり」や「カタカナしりとり」のように条件をつけると、難易度が上がって、より効果が高まります。

また、漢字を習ったら、「漢字しりとり」も楽しみながらできる方法です。「正月→月日→日曜日」のように、読み方が違っても、漢字が一緒ならつなぐことができるというルールにすると、漢字に複数の読み方があることを意識できるようになります。

低学年のうちは、家族も一緒になって楽しもう!

低学年は、「できた!」という達成感が学習の意欲につながりやすいので、子どもは、できるようになったことを実感しやすい「コツコツ型」を好む傾向にあります。しかし、慣れてくるとだんだん飽きてしまうケースも多いもの。

子どもの意欲を持続させるには、苦手な漢字が書けるようになったとき、計算が前よりも速くなったときなどに、お家の人が一緒に喜ぶことが大切です。すると子どもは、できるようになった喜びをより強く実感するようになり、「もっとやってみたい!」という次の学習に向かう意欲につながります。

一方、「ワクワク型」の学習は、はじめはやり方がわからず戸惑ったり、面倒に感じたりするような場面もあるかもしれません。

そんなときは、家族が一緒になって「わからないことにも楽しんで取り組む姿」を見せるようにしましょう。周りの大人が楽しそうにしていると、子どもも自然と興味をもって取り組んでくれるようになります。

低学年のうちは、大人も一緒に学びを楽しむことが大切なのです。

次回の第4回では、小学生の中・高学年を対象にした家庭学習のコツをお届けします。お楽しみに!

取材・文/高村ミチカ

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たかむら みちか

高村 ミチカ

たかむらみちか。東京学芸大学教育学部卒業後、公立小学校に3校勤務し、11年間担任を務める。1〜6年生まで全ての学年を経験。主に国語科を...

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