2021.02.02

コロナ禍に子どもと暮らす 家族の誰もが参加できる「ラク家事」21年版

『これが最後の片づけ』の片づけアドバイザーが伝授〔第2弾〕

片づけアドバイザーの石阪京子さんは、1000軒以上の住宅の片づけを完了させてきました。依頼者は20代のひとり暮らしから、60代で定年後の暮らしを変えたいという方まで多彩です。もちろん、子育て中の共働き夫婦からも片づけレッスンの申し込みが殺到しています。

最近は新型コロナウイルスの流行により、家族の生活が一変し、それに伴い、片づけや家事のしかたを見直さなくてはならない家庭が増えてきたと、石阪さんは言います。

新型コロナウイルスの影響で家事・育児の負担が増加

小さなお子さんがいらっしゃる共働き世代のご家庭では、家事は、ご両親に助けてもらったり、家事代行サービスを利用したりしている方もいらっしゃるかと思います。

私が行っている片づけレッスンに申し込まれる子育て世代の生徒さんの中には、外部の助けがあってこそ家庭内環境がかろうじて回っている、という方も少なくありません。「コロナの影響で、家事のお手伝いを頼めなくなって大変困っている」という声もたくさんいただくようになりました。

医療関係のお仕事をされているAさま家も、まさにその状況でした。これまでは、掃除、洗濯、料理などの家事は、週に2度、両親に助けていただいていたそうです。しかし、コロナ以降は感染のリスクを考えて、一切の家事をご夫婦だけで担うことになりました。

Aさま夫婦には、6歳と4歳のお子さんがいるため、コロナ感染を気にしながらの仕事と家事の両立は本当に大変です。お互いに疲れ果てて、日に日にイライラはつのり、言い争いが絶えなくなったそうです。

そんなある日、大喧嘩をしてしまい、このままでは家族関係にもヒビが入ってしまうことを危惧されて、暮らしの基礎を整えるためにオンラインで私の片づけレッスンに申し込まれました。

まずは家の収納の隅々まで拝見しました。すると、床には直置きされているモノがあちこちにあり、洗濯物は溢れかえり、キッチンには出しっぱなしのモノがたくさんあったのです。

今は、お掃除ロボットが床をスイスイ走り、洗濯乾燥機が洗濯物を乾かし、食器洗い機が食器をきれいに洗ってくれます。また、自動調理鍋や多機能のオーブンレンジを使えば、目を離していても料理が出来上がる時代です。

Aさま夫婦は、親世代の家事のやり方やこだわりを捨て、新しい暮らしのためのシンプルな家事の仕組みを作っていくことをゴールに、片づけを進めていきました。

6歳の子どもでも家事ができる仕組みづくり

出しっぱなしのモノがたくさんあったAさま邸のキッチンはどのように変わったのでしょうか。まずは、ビフォーアフターの写真をご覧ください。

左が片づけ前で、右が片づいたキッチン

こちらの写真左(ビフォー)のように、モノがたくさんあると、必要なモノがすぐに取り出せないだけでなく、ケガや事故につながる危険な場所になってしまいます。たとえばAさま邸でしたら、ガスコンロの横にはワイヤーネットがとりつけられていて、そこに調味料や袋に入った食材を置いていました。万が一、これらのモノに引火したら……、とても危険ですよね。

そこでAさまは、まずキッチンの収納の中身を全て出しました。調理スペースをピカピカに磨いたあと、本当に必要なモノだけに厳選していき、子どもでも使える安全なキッチンをめざして収納を見直していきました。

調理器具はコンロの下、というように決めておきます。

片づけ後のキッチンは、子どもでもどこに何が収納してあるかわかるようになっているので、安心してお手伝いを任せられるようになりました。以前のモノが溢れたキッチンではあり得なかった光景です。

子どもたちが手伝ってくれたら、忙しい親にとってこれほど嬉しいことはないですよね。さらに子どもたちにとっても、家族の一員として自分が役に立って感謝される経験は、自己肯定感が高まって心の成長にもつながると思います。

お米とぎはお手のもの♪

フライパンで炒めものも任せられます!

また、別のご家庭では、小学2年生の女の子が洗濯係を任されていました。

単に洗濯機のスイッチを押す役目ではありません。洗濯前には、丁寧に糸くずフィルターを洗い、洗濯機をきれいに拭いてからスイッチをオンするのです。

糸くずフィルターの掃除も楽しんでやっています。

朝の忙しい時間に大助かり。

子どもでも簡単に取り組めるシンプルな家事の仕組みづくりをし、「ラク家事」につながる家電も活用すれば、頑張らなくても快適で整った暮らしがキープできるようになります。

そして、家事を無理せずに分担できる仕組みづくりは、コロナが収束した後の子育てにも大いに役に立つことは間違いない! と思うのです。

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写真協力:石阪京子
企画:マーベリック

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いしざか きょうこ

石阪 京子

片づけアドバイザー。大阪で夫と不動産会社を起業、夢のマイホームを手に入れても片づかないことで理想の暮らしができないと諦めている多くの人...