2021.11.14

知ってた人も知らなかった人も!子どもと取り組む「SDGsこと始め」

SDGsで子どもの未来を創ろう#1「よく聞くSDGsっていったい何?」

人類の共通課題「SDGs」。どうやって実践すればいいのでしょうか。
写真:アフロ

最近よく聞く見聞きする「SDGs(エスディジーズ)」という言葉。

「何のことかよくわからない」という方や、SDGsが何かを知っていても「自分には関係ない」「遠い世界のこと」と捉えている方もいらっしゃると思います。

しかし、SDGsは、じつは私たち一人一人の生活と深く関わっていて、身近で、簡単なことから取り組めることが多くあります。

そして、これからの時代を生きていく子どもたちの将来のために、避けては通れない課題でもあります。

親子で一緒にSDGsを学んで、子どもたちの未来を創る暮らしをはじめてみませんか?

一般社団法人エシカル協会理事で、自身も5歳と2歳の二人のお子さんのママである竹地由佳さんに、お話を伺いました。

第1回は、「SDGsこと始め」として、「SDGsとは何か」をまずおさらいし、子どもと一緒にSDGsを学んでいくためにピッタリの”ある方法”をお伝えします。(全4回の1回目)

「誰一人取り残さない」ためにできること

複雑でとっつきにくいイメージがあるSDGs(※1)ですが、わかりやすく表現すると「自分も含めて人や生物、地球環境などを思いやる世界との約束」だと竹地さんは言います。

SDGsが目指しているのは、「誰一人取り残さない世界」。自分の目に見える範囲だけでなく、世界中の人や生物が楽しく快適に暮らすために、今取り組むべき17個の目標をまとめたのがSDGsなのです。

※1 SDGs:Sustainable Development Goals(サステナブル・ディベロップメント・ゴールズ)。日本語に訳すと『持続可能な開発目標』。貧困や差別、環境破壊など人類が直面する様々な問題を地球規模で解決するために、国連(国際連合)が2030年までの目標として定めたもので、国連に加盟している193ヵ国が達成を目指して行動している。

カラフルな17の目標アイコン。最近はメディアやまちなかで見かけることが増えました。

SDGsは、全部で17の目標が掲げられて、それぞれの目標には「ターゲット」と呼ばれるさらに具体的な内容が169個設定されています。

SDGs【17の目標】
1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任 つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさを守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

竹地さんが解説します。

「例えば、目標1の『貧困をなくそう』を見ると、『どこか遠くの国で起こっている問題』だと感じてしまうかもしれません。確かに今の日本では、目に見える『貧困』は少ないですが、実は、7人に1人の子どもが貧困状態にある(※2)と言われています」(竹地さん)

さらに竹地さんが続けます。

「目標3の『すべての人に健康と福祉を』では、『そんなことは当たり前』と思うかもしれませんが、知らず知らずのうちに、私たちが他の国の人々の健康を害する『加害者』になってしまっている可能性もあります。

洋服の原料となるコットンは、インドや中国で多く栽培されていますが、大量の農薬を散布するため、健康被害に悩まされる農家の人々がたくさんいるのです。

自分には関係ないように思えるこれらの目標も、実は私たち自身とつながっているんです。

輸送や通信技術が発達した今、私たちの暮らしは、物理的な距離とは関係なく、多くの人たちと互いに影響を与え合っています。つまり、地球上で起っている問題に『関係ない人は誰もいない』ということ。私たち全員が、『当事者』なのです。

だからこそ、こうした問題を『自分ごと』として理解し、行動するのはとても大切なこと。子どもたち自身が大人になったときのためにも、SDGsを知り、何ができるかを考えることは非常に重要です」(竹地さん)

小さな子どもにも理解できる最強のツール

では、子どもがSDGsを「自分ごと」にしていくためには、どのようにすればよいのでしょう。
竹地さんはある方法を薦めてくれました。

「とはいえ、小さな子どもがSDGsの17目標すべてを理解するのは難しいですよね。これまであまりSDGsに触れる機会がなかったママやパパだって、『目標がたくさんあって、読むだけでも大変』というのが本音かもしれません。

ちょっと興味を持っても、何から調べたらいいか迷っているうちに、そのままになってしまうことも多いのではないでしょうか。

そんなときの心強い味方は、何と言っても『絵本』です。

絵本は、子どもにとっては身近で親近感がありますし、わかりやすい言葉で説明されているので、大人も無理なく理解できます。『子どもと一緒に大人も学べるツール』として、とっても優れているんです」(竹地さん)

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