「騒いで走り回る」(3歳/男の子)
大人と子どもの時間の感覚は違う
3歳ぐらいになると、言葉でのコミュニケーションが可能になり、思考力や認識力なども高まってきます。でもまだ他人の気持ちや社会という概念がわからないので、「騒いでいい場所」と「騒いではいけない場所」を区別できませんし、「公共の場」という意味も理解できません。
どうしても長時間のお出かけに連れていかなければならないときは、お子さんが落ち着けるアイテムを用意してはいかがでしょう?
おもちゃ、絵本、グッズなど普段の様子から子どもさんが落ち着けるものが良いですね。スマートフォンやタブレットの見すぎは考えものですが、短時間で良質のコンテンツであれば、そのようなときにはとても役に立つと思います。
「注意引き行動」といって、騒ぐことで注目を浴びたり、自分を見てもらえることがうれしいということがあります。
「親に関心を持ってもらいたい」「親の注意を引きたい」という気持ちが強く、このような場合、怒っても意味がありません。むしろ、怒られると反応してもらえるので、どんどんエスカレートしてしまうこともあるのです。
騒いでから注意を向けるのではなくて、落ちているとき注意を向けてあげて、「親がいつも見守ってくれている」「関心を向けてくれている」という安心感を子どもに与えましょう。
親御さんは毎日忙しいと思いますが、お子さんが話しかけてきたらちょっとの時間でも手を止めて、関心を向けてみましょう。繰り返していけばお子さんも安心し、ネガティブな方法で注意を引こうとする行動はおさまっていくでしょう。