「赤ちゃん学」の専門家が手がけた絵本の魅力とは? 「0歳から楽しめる絵本のポイント」

『あちこちげんがー』/「赤ちゃんラボ5.0」運営:開一夫(東京大学大学院教授)

げんき編集部

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「赤ちゃん学」の専門家・開一夫教授が手がけたモンポケ絵本『あちこちげんがー』が2024年12月に発売されました。第1弾『ぴかぴか とことこ』に続く第2弾として登場し、指で動かせる仕掛けが「0歳でも楽しめる!」と話題です。

子どもを惹きつける魅力を開先生のコメントとともにご紹介します!
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「触ると絵が動く」絵本から戻ってくる反応

ゲンガーがニヤリと笑った紫色の迫力の表情が目を引く表紙。この表紙にも仕掛けがあり、真ん中の丸いくぼみを指で上に動かすと頭や手が出てきます。

かげにもぐり込んだり、隠れたりするゴーストポケモン、ゲンガー。絵本のあちこちに「しかけ」がかくれているので、かくれんぼが大好きな子どもは大喜びですね! 「ここ触ると動く!」といううれしい発見もあります。
第1弾『ぴかぴか とことこ』に続き、「赤ちゃん学」の専門家・開一夫先生(東京大学大学院教授)が手がけた知育絵本。乳幼児の発達メカニズムなどを研究している開教授による、赤ちゃんが反応しやすい工夫がちりばめられています。
「僕はポケモンに特別くわしいわけではなかったんだけど、担当者から企画の話をもらってから、いろいろなディスカッションをしました。
指先の運動は0歳にはちょっと難しいのですが、想定以上に小さな子の反応がよかった。

すべての0歳児を対象に研究したわけではなく、成長には個人差があるので不安もありましたが、結果的に0歳から楽しんでもらえているようです」
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