てぃ先生の目からうろこの育児アイディア
テレビ出演でも話題のてぃ先生は、なんと現役の保育士。その超具体的な育児法はかつてない斬新なアイディアに溢れていて、世のママパパに圧倒的に支持されています!!
まさに「保育のプロ」として日々子どもに接しているてぃ先生ならではの、的確で「すぐ効く」目からうろこの育児アイディアを紹介する連載です!
保育士として勤務のかたわら、その専門性をいかしTwitter、YouTubeなどで、子育ての楽しさや子どもとの向き合い方などを発信、大反響を呼ぶ。著書に「カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!」(ダイヤモンド社)、「ほお…、ここがちきゅうのほいくえんか。」(ベストセラーズ)など多数。
育児の悩み#44『まったく言うことを聞かず、反抗的な態度をとります。イライラして怒り狂ってしまいます』(4歳1ヵ月女児)
まったく言うことを聞かず、返事もしません。反抗的な態度にイライラして怒り狂ってしまいます。怒るのに疲れてしまいました。
「『𠮟る』『脅かす』という方法による子どもの行動変化は一時的なことが多く、だんだん子ども自身が慣れてきてしまいます」
ただ「𠮟る」「脅かす」という方法による子どもの行動変化は一時的なことが多く、だんだん子ども自身が慣れてきます。「片付けなきゃ捨てちゃうよ」と言われても、「たぶん捨てないな」って気づき始める。「置いてくよ」って言ってもきっと置いてはいかないと気づいて、子どもが行動を変えなくなってきてしまいます。
そうなると親御さんはもっと強い言葉、強い口調、強い態度をとるようになってしまう可能性があります。「𠮟る」「脅す」は1~2回はうまくいったとしても、何年も続く子育てにおいては、長い目で見るとあまりよくない方法なのだと思います。お子さんが反抗するとイライラしますよね。でも、それに対して𠮟ったり怒鳴っても、お子さんとの関係性は良くならないのです。だから、今の状態からは抜け出したほうが良いように感じます。
「お子さんの役割を決めて、それをしてもらうことで行動が変わっていくと思います」
お風呂に関わるお子さんの役割を、なにか見つけてはどうでしょうか? タオルを選ぶ係、ボディソープをプシュっと出す係、ママの背中を洗う係、お湯を入れるスイッチを押す係でもなんでもいいと思います。なにかお子さんの役割を設定してみる。子どもは誰かの役に立つことが大好き。自分の大好きなパパやママの役に立ちたいという気持ちが常にあるんです。
親御さんが子どもさんにやってほしいと思うなにかがあるときは、それに関わる役割を親子でいっしょに決めて、それをしてもらうといいと思います。𠮟るより脅すより、それが一番行動を変えると思います。そうすれば、親も𠮟らなくていいし、子どもも𠮟られなくていいし、お互いストレスが少なく物事が進みやすくなるんじゃないかなと思います。

てぃ先生
関東の保育園に勤める男性保育士。 保育士として勤務するかたわら、その専門性を活かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディ...
げんき編集部
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトで...