子どもの「食べない」親の悩みを解決するには? 小児科医がアドバイス

「医師が教える 子どもの食事50の基本」の著者、小児科医の伊藤明子さんインタビュー #3

げんき編集部

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2023年1月の発売以来、9万部を超えるヒットを記録している「医師が教える 子どもの食事50の基本」(ダイヤモンド社刊)。著者である赤坂ファミリークリニックの院長で小児科医の伊藤明子医師に、「子どもの食事で本当に気をつけてほしいポイント」についてインタビューしました。

「偏食」「少食」「機嫌よく食べない」など、子どもの食事をめぐる親の悩みはつきません。そんな子育ての食事の悩みについてのアドバイスを伺いました。

子どもの食事のハンドリングは大人がする

「親御さんたちはあの手この手でがんばっていると思います。ただ、『うちの子、食べてくれないんです』と口にされる方がいますが、子どもはママのために食べるわけではありません。自分の幸せと健康のために食べるんです。『お願いだから食べて』という交渉は必要ないと思います。

親が子どもを大切にしたいという思いは当たり前のことですし、『子どもの自主性を重んじたい』という気持ちもわかります。でも、まだ2歳ぐらいのお子さんに、栄養の話をしてもわからないし、お子さんは正しい判断はできません。お子さんの食事のハンドリングは、親御さんにしてほしいですね」

食事の環境を見直す

「離乳食も進み、1歳半ぐらいになると、食べムラが出てきて、すごく悩んでしまう親御さんがいます。

食べムラは『誰でもあるもの』として淡々と受けとめましょう。『せっかく用意したのに、食べない……』と落ち込まなくても大丈夫。今日食べなかっただけで、『この子食べムラがある』なんて思わずに、淡々と、かつ前向き次の日もまた出す。

食事の環境作りも重要です。家庭によっては、食事中子どもが自由に走り回れてしまう環境になっている場合もあるかもしれませんが、食事に集中させるためには、子ども用のハイチェアで、ベルトなど椅子から落ちないように工夫がされている椅子が望ましいかもしれません」

工夫を楽しんで、無理しない。

「親御さんは、毎日お子さんの食事に気を配らなくてなりません、大変ですよね。ただ、子どもの食事のハンドリングができる時期は本当に短い、とても貴重な時間です。

子どもは、親の思いどおりにはいかないものです。

『せっかく用意したのに食べない』そんなときもあります。今日食べなくても、明日は食べるかもしれません。アレンジなど工夫をしながら楽しくポジティブに過ごしましょう。

なかには、子どもが思うように食べてくれないことをすごく気にしてしまい、ノイローゼ気味になってしまう親御さんもいます。度がすぎると『子どもを産まないほうがよかったのかもしれない』などと口走る方もいるんです。子どもの食事はもちろん大切ですが、ひとりで抱えこみすぎないでください。

ママ友に相談して気分転換できることもあるかと思いますが、なかには不確かな情報もあります。子どもの偏食に困ったら、専門家や地域の保健師さんなどに相談して、正しい情報に耳を傾けてください」
子どもの健康を思えばこそ、食事についてはプレッシャーに感じてしまいがちです。ゆで卵やしらす、かつお節などのたんぱく質を普段の食事に追加するなど、できるところから少しずつ実践してみましょう☆
もっと詳しく知りたい方は、こちらもチェック!
「医師が教える 子どもの食事50の基本」
「医師が教える 子どもの食事50の基本」(2023年1月11日)
著者:伊藤明子/定価:1650円(税込み)/ダイヤモンド社刊
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げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki

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