子どもの絵本選びのヒントに! 心あたたまる「おてがみ」オススメの3冊【絵本の専門家による孫育てエッセイ】
孫4人と楽しむ絵本の魅力を綴る「ばあばのまごまご絵本日記」#15
2024.08.14
絵本コーディネーター:こが ようこ
今回ご紹介するのは、心あたたまるおてがみのお話です。
ぱっぱちゃんからもらった「おてがみ」
ぱっぱちゃん(5歳)は、じいじとばあばに「おてがみ」をよくくれます。
以前はグリグリッと殴り書きの絵が描いてあったのが、大きな丸の中に目が描けるようになり、人が描けるようになり、最近は絵だけでなく文字入りのおてがみです。
あっと言う間に何でもできるようになっちゃうのねえ。
先日くれたおてがみには、「ばあば おせわになりました」とあって、えっ!? と思いましたが、ママに聞きましたら、「ああそれね、今のぱっぱちゃんの流行」とのこと。業務で使う「お世話になっております」的な意味だそうで、「ばあば だいすき」「ばあば ありがと」に次ぐ、ぱっぱちゃんの3大流行のひとつなのだそうです。かわいいぱっぱちゃん!
さらにお絵描きも進化して、昨日「ばあばにあげる」と、てのひらにねじり込まれたおてがみには、富士山の頂上にニコニコ顔のピカチュウがスックと立っていました。
雲ひとつない、ぱっぱちゃんの心情が表れているようで、まことにめでたい! いつも晴れやかであれ! ぱっぱちゃん。
「いろいろおてがみ」
「くるかな くるかな おてがみ くるかな」と、はなちゃんがポストをのぞくと……。白い封筒に黒い模様のおてがみ。しましま模様のおてがみ。もこもこふわふわのおてがみ……。いろいろな動物たちからおてがみが届きます。誰からかな? あてっこにもなっていて楽しいお話。
ぱっぱちゃんと読んだら、「ふうとう ちょうだい」ですって。今度は封筒に、おてがみを入れてくれるみたいです。
「いろがみ びりびり」
「みどりのかみ びーりびりっ どんどん びりびり なぁにかな?」。ページをめくるとはっぱと虫さんの絵。いろがみをびりびりして、りんご、どんぐり、ぶどうやおにぎりに。びりびり遊びが楽しくなりそう。
折り紙を用意して、ぴっぴくん(3歳)、ぷっぷくん(1歳9ヵ月)と、読みたい遊びたい絵本です。
「びりびり」
ぷっぷくん(1歳9ヵ月)も、オノマトペにひかれた様子。思わず何度も「もう1回!」。ニコニコ笑顔になりました。
次のエピソードは8月28日(水)配信予定です!
げんき編集部
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki
こが ようこ
作家。絵本コーディネーター。30年以上にわたり、さまざまな場所でおはなしを届ける活動を続ける。絵本作品に『ぺこぺこ ペコリン』(絵・くさかみなこ/講談社)、『どーこかな?』『なんのおと?』(瑞雲舎)、『いやいやいちご』(絵・たかおゆうこ/教育画書)、『おなかのなかのあかちゃんへ』(絵・くのまり/岩崎書店)、「語りかけ絵本」シリーズ(大日本図書)、「わらべうたでひろがるあかちゃん絵本」シリーズ(絵・降矢なな/童心社)などがある。げんきで「こころを育てる絵本1・2の3」を連載。
作家。絵本コーディネーター。30年以上にわたり、さまざまな場所でおはなしを届ける活動を続ける。絵本作品に『ぺこぺこ ペコリン』(絵・くさかみなこ/講談社)、『どーこかな?』『なんのおと?』(瑞雲舎)、『いやいやいちご』(絵・たかおゆうこ/教育画書)、『おなかのなかのあかちゃんへ』(絵・くのまり/岩崎書店)、「語りかけ絵本」シリーズ(大日本図書)、「わらべうたでひろがるあかちゃん絵本」シリーズ(絵・降矢なな/童心社)などがある。げんきで「こころを育てる絵本1・2の3」を連載。