「食卓に　並べたトミカと　お昼ご飯」　子育て川柳に共感の嵐！

3000を超える力作が殺到！　～横澤夏子撰★げんき子育て川柳第２弾～パート２

2023.06.19

編集者・ライター:木下千寿

～横澤夏子撰★げんき子育て川柳第２弾～パート２

第２回げんき子育て川柳

日々、子育てに奮闘する中でさまざまなお悩みに直面しているパパ＆ママ。

子育てにまつわる悲喜こもごもの感情を詠んだ“子育て川柳”を『おかあさんといっしょ』『いないいないばあっ！』『げんき』にて募集したところ、3000通以上の応募がありました。

第２回はバラエティ番組で引っ張りだこ、私生活では３歳と２歳の娘さんを育て、第３子を妊娠中と、公私ともに多忙な日々を送る芸人、横澤夏子さんを選者にお迎えし、横澤さんのツボに刺さった句をご紹介していきます。

【横澤夏子Profile】

1990年７月20日生まれ。新潟県出身。高校卒業後、NSC東京校に15期生として入学する。一人コントで頭角を現し、『Ｒ‐１ぐらんぷり』では2016年から２年連続で決勝に進出、2018年には『女芸人No.１　決定戦 THE W』準優勝。プライベートでは2017年に結婚し、2020年に第１子、2021年に第２子の女児を出産した。現在、第３子を妊娠中。

子育て川柳テーマ②「＃いいんだけどさ②」

「食卓に　並べたトミカと　お昼ご飯」

横澤さん：「食卓に　並べたトミカと　お昼ご飯」（ペンネーム：まよね）は、お子さんのいる家庭なら、きっとよくある光景。ごはんと一緒にお気に入りのおもちゃを置いておくと、まず本人のゴキゲンをキープできる（笑）。ウチの娘も、アンパンマンの指人形や好きなぬいぐるみを置いていました。「○○が見てくれているから、食べようね」と声をかけたり、並んだ全員にごはんを食べさせるというおままごとっぽいことをやりながらだと、子どもも食べてくれますよね。

「パークデビュー　遊具で遊ばず　石拾う」

「パークデビュー　遊具で遊ばず　石拾う」（ペンネーム：ENYはは）、親としては切ないけど、めちゃくちゃ面白い！　せっかく大きな公園に行っても、遊具で遊ばずに石ばっかり見ている子とか、たまにいますよね～。ウチの娘も動物園に初めて連れていったとき、強風にあおられて翻っている葉っぱばっかり見ていました。普段あまり見ない動きが気になったのか、「あれ取りたい、取りたい」ってそればかり。「いや、葉っぱなんて家の周りでもいくらでも見られるじゃん！」とめちゃくちゃ悔しくて、「10秒でいいから、キリンさんを見て！　ゾウさんを見て!!」って言っていました（笑）。

子育て川柳テーマ③「＃いい歌多すぎ」

「幼児ソング　頭は鬼リピ　仕事中」

『いないいないばあっ！』や『おかあさんといっしょ』には、本当に助けられています！　私は朝のうちにその日の晩ごはんのおかずを作るようにしているのですが、子どもに幼児番組を見せている時間はごはん作りに集中できるので、めちゃくちゃはかどってありがたい。「幼児ソング　頭は鬼リピ　仕事中」（ペンネーム：トマトちゃん大好き）はそのとおりで、私の頭の中では『はたらくくるま』や『きみにはくしゅ』がエンドレスで流れています（笑）。

「幼児ソング　頭は鬼リピ　仕事中」

子育て川柳テーマ④「＃ワンワン神」

「スーパーで　ワンワン見つけて　猛ダッシュ」

横澤さん：「スーパーで　ワンワン見つけて　猛ダッシュ」（ペンネーム：まいなぱぱ）も分かります！　

子どもはパッケージに描かれたワンワンの写真やイラストが見えた瞬間、ほかのものが何も視界に入らなくなって、ワンワンに向かって全力ダッシュしちゃう。私は周りに「すみません、すみません」って謝りながら、追いかける羽目に。お目当てのものを手に取って「これ、買いたかったんだよ」ってニコニコ顔なんですけど、家にも同じものがあるっていう……。「ワンワンって、やっぱり絶対的なスーパーアイドルなんだな」と実感します。

子育て川柳テーマ⑤「＃なんでわかるの？」

「かくれても　すぐに聞こえる　『なにたべた?』」

「かくれても　すぐに聞こえる　『なにたべた？』」（ペンネーム：せんたろう）。子どもの聴覚や嗅覚って、すごいですよね。ときどき、子どもには見えないところでこっそりおやつを食べるんですけど、包み紙を外す「カサッ」という音や匂いに、すぐ反応してくるんです。でも私はバレないよう、ひと口で食べてもぐもぐしている真っ最中だから、食べ終わるまでは絶対に子どものほうを振り向けない！　完全に身動きが取れず、必死で口を動かします。せっかくのおやつなのに、全然味わえない……。

子育て川柳テーマ⑥「＃愛おしすぎ①」

「スクロール　すれどもすれども　子の写真」

「スクロール　すれどもすれども　子の写真」（ペンネーム：chanchan）にも共感しまくり。仕事に来て、「ようやくひとりの時間だ～」なんて思っていたはずが、ふと気づくとスマホの写真フォルダの中にある子どもの写真を見ていて、「私、ほかにやりたいことないの？」って思わず自分にツッコんじゃう（笑）。自分の写真はほとんどないし、子どもと一緒に映っている写真もあまりないですね。家族でお出かけしたときには、夫に「撮って」と頼んだりしているんですけど、普段の生活ではやっぱりなかなか難しくて……。作った料理の写真も、作ったそばから食べていくので撮影する余裕はなく、結局、フォルダの中は自分が撮った子どもの写真ばかりです。

「はじめての　慣らし保育で　親が泣く」

「はじめての　慣らし保育で　親が泣く」（ペンネーム：とーくんママ）もそのとおり！　私も初めての慣らし保育では泣きました。仕方のないことなんですけど、子どもに対して「申し訳ないな」という罪悪感と、子どもと離れ離れになる寂しさで胸がいっぱいになってしまって……。でも育児の専門家の方から「子どもたちは、親以外の大人からかわいがられる練習をしているんだよ」と言われて、「子どもたちにとっても必要な時間なんだ」と、気持ちを切り替えることができました。とはいえ、一生の別れかのように泣かれると、ホントにつらいですよね。「必ず迎えに来るから！」と、まるで恋人を残して戦地に向かう騎士のような気持ちで、仕事に向かっています（笑）

ちなみに出産後の仕事は、まずリモート出演というかたちで産後４～５ヵ月で復帰、そこから徐々に増やしていきました。外での仕事の場合はシッターさんに預けて、仕事の空き時間にベビーカメラをチェックしていたのですが、子どもが泣いていたりすると、もう気持ちがそっちに持っていかれてしまうので、仕事中はあえてベビーカメラを見ないようにしていた時期もありました。仕事に出ると自分は気持ちがリフレッシュできるぶん、どうしても、うしろめたさを感じてしまっていたんですよね。

「はじめての　慣らし保育で　親が泣く」

「かくれんぼ　顔だけかくして　『もういいよ』」（ペンネーム：？）にはほっこり！　顔を隠して自分の視界が遮られると、“隠れている”と思っているところがなんともかわいい♡自分が透明人間になったような気持ちなのかな。全部見えているのにね（笑）。

「かくれんぼ　顔だけかくして　『もういいよ』」

次回以降も、さまざまな切り口から横澤さんの心をギュッとつかんだ川柳をピックアップしていきます。
第３回の記事は７月３日アップ予定です。お楽しみに！

写真／岩田えり　イラスト／カツヤマケイコ　取材・文／木下千寿

▼　次のエピソード

「褒め言葉？　『ママのお尻　大きいねぇ！』」　子育て川柳に共感の嵐！ - WEB げんき｜講談社

日々、子育てに奮闘する中で、さまざまなお悩みに直面しているパパ＆ママ。子育てにまつわる悲喜こもごもの感情を詠んだ“子育て川柳”を幼児向け雑誌の『おかあさんといっしょ』『いないいないばあっ！』『げんき』にて募集したところ、3000通以上の応募をいただきました。第２回はバラエティ番組で引っ張りだこ、私生活では３歳と２歳の娘さんを育て、第３子を妊娠中と、公私ともに多忙な日々を送る芸人、横澤夏子さんを選者にお迎えし、横澤さんのツボに刺さった句をご紹介していきます。

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げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ！」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。１・２・３歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載！ Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki

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