ストレスが原因? おねしょの悩みを解決【現役小児科医による子どもの救急相談室】

子どものおねしょ対策をアドバイス! 現役小児科医テルの「子どもの救急相談室」#20

小児科医:小児科医 テル

イラスト:原あいみ
テル先生は総合病院に勤務する18年目の現役小児科医。子どもがかかりやすい病気や注意したい事故・身の回りの危険、気になる子どもの発達など、子どもの「もしも!」に備えるママパパ必見のヘルスケア情報をご紹介します。
「食生活」や「睡眠」などさまざまな悩みが尽きない育児。なかでも「トイレ」に関する問題は、成長とともに変化してきます。今回は、トイレトレーニングを終了した子どものおねしょ対策について解説します。

【おねしょ】改善できないのはなぜ?

トイレトレーニングが完了し、晴れてオムツ卒業! 自分で「おしっこ!」「トイレ!」などと言って尿意を感じ、伝えられるようになります。ただ、起きているときにトイレに行けても、寝ている間はコントロールができず、おねしょしてしまう子はいます。日本では7歳の約10%、成人でも0.5~数%、改善しない方がいます。
原因

・眠りが深くて気づかない
・尿を十分ためられない
・夜に尿がたくさん作られる
・便秘がある(便がつまった腸が膀胱を圧迫するので尿を貯められない、膀胱をカラにできない)
保育園・幼稚園入園などの生活の変化により疲れやストレスが影響するかもしれません。また、「家族歴がある」「膀胱が小さい」といった原因もあります。
なかなか治らない場合は、病気のサインかも?

【おねしょ】子どもへの対応

おねしょをしてしまった子どもには…

・しからず、からかわない。
・おねしょしていることを冷静に子どもに話す
・子どもの日々の感情に敏感になる
・本人に片付けを手伝わせる(罰としてではなく)
起床時に、子どもの突然の「おねしょ」に驚き、思わず感情的に怒ってしまうこともあるかもしれません。まだ、膀胱の小さい子どもです。精神的苦痛が影響しやすいので、なるべく騒ぎ立てずに、冷静に対処しましょう。

【おねしょ】環境を整えて習慣に気を配る

・防水シーツなどでベッドを守る
・睡眠前に水を飲まない
・睡眠前にトイレに行く
・排便習慣に注意する
5歳前後には自然と解消します。5歳以降で1ヵ月に1回以上のおねしょが3ヵ月以上続く場合、夜尿症(5歳以上、月1回以上、就寝中に尿漏れがあり、3ヵ月以上続く)が考えられます。

ほかにも治療が必要な病気が隠れている可能性があります。気になったら、かかりつけの小児科などに相談しましょう。
記事監修:小児科医テル 写真提供:jes2u.foto/PIXTA(ピクスタ)
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しょうにかい てる

小児科医 テル

Shonikai Teru
小児科専門医

総合病院に勤務する17年目の小児科医。「親や、子どもに関わる人たちに正しい医療の知識をしってもらいたい」と思い、2018年からInstagramを中心にSNSで、子どもの健康について情報発信している。 Instagram:https://www.instagram.com/shonikaikuji/ YouTube:https://www.youtube.com/@shonikaiTERU

総合病院に勤務する17年目の小児科医。「親や、子どもに関わる人たちに正しい医療の知識をしってもらいたい」と思い、2018年からInstagramを中心にSNSで、子どもの健康について情報発信している。 Instagram:https://www.instagram.com/shonikaikuji/ YouTube:https://www.youtube.com/@shonikaiTERU

げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki

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