「花粉症」子どもが服用できる薬と最新治療【現役小児科医による子どもの救急相談室】

子どもの花粉症対策をアドバイス!現役小児科医テルの「子どもの救急相談室」#18

小児科医:小児科医 テル

花粉症は子どももつらい!
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テル先生は総合病院に勤務する17年目の現役小児科医。子どもがかかりやすい病気や注意したい事故・身の回りの危険、気になる子どもの発達など、子どもの「もしも!」に備えるママパパ必見のヘルスケア情報をご紹介します。
年々増加傾向にあるという「子どもの花粉症」。今回は治療法、薬の投与について解説します。

【子どもの花粉症】何科を受診する?

お子さんが花粉症のような症状で悩まれている場合、小児科または耳鼻科、アレルギー科、目のかゆみがあれば眼科を受診します。

処方される薬には、点鼻薬や点眼薬、抗ヒスタミン剤など、子どもの年齢によって使用できる薬があり、錠剤が苦手なお子さんには、シロップなどの薬もあります。

薬局やドラッグストアで子ども用の抗アレルギー薬も市販されています。年齢ごとの用法・容量を守って服用してください。

症状が改善しなければ、病院を受診しましょう。

【注目の治療法】舌下免疫療法

花粉症の症状を軽くする治療法があります。花粉に少しずつ慣れることで症状を軽くする「舌下免疫療法」です。アレルギーの原因となる物質を抗原といいますが、その抗原を錠剤で投与します。

【投与方法】普通の錠剤とは違い、舌の下に1分間おいてから飲み込みます。

【対象】5歳以上の子どもが治療の対象となりますが、舌の下に薬を入れていられることが条件です。スギ花粉症、ダニによるアレルギー性鼻炎が対象です。

【治療開始時期】スギ花粉が飛んでいない6~12月に開始します。1ヵ月に1度病院を受診して、診察・処方を受ける必要があります。

【治療期間】治療には3~5年間治療期間が必要となります。

※資格のある医師のもと行われる治療法です。気になる方は、お近くの病院を調べてみてください。現在、在庫が少なく、新規治療開始が難しいという状況のようです。

【花粉症の予防策】次のシーズン到来の前に

花粉症が悪化してからだと薬はあまり効かないので、早めに病院を受診してください。花粉飛散2週間前や、症状が出たらすぐに受信するのがよいです。

現在花粉症の症状があるお子さんは、次の花粉のシーズンがくる前に、前もって薬(治療)を始められるよう、かかりつけ医に相談しましょう。
記事監修:小児科医テル、イラスト:原あいみ、写真提供:Ushico/PIXTA(ピクスタ)
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しょうにかい てる

小児科医 テル

Shonikai Teru
小児科専門医

総合病院に勤務する17年目の小児科医。「親や、子どもに関わる人たちに正しい医療の知識をしってもらいたい」と思い、2018年からInstagramを中心にSNSで、子どもの健康について情報発信している。 Instagram:https://www.instagram.com/shonikaikuji/ YouTube:https://www.youtube.com/@shonikaiTERU

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げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki

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