現役小児科医が解説! 【ムカデ】刺された! 腫れた! 大丈夫? 「子どもの虫刺されトラブル」

冷やす? 市販薬? 皮膚科? 虫刺されの応急処置 現役小児科医テルの「子どもの救急相談室」#4

小児科専門医:小児科医 テル

テル医師は総合病院に勤務する17年目の現役小児科医。「正しい医療の知識をしってもらいたい」と2018年からInstagramを中心に、SNSで子どもの健康について情報発信しています。

そんなテル医師による、子どもがかかりやすい病気や注意したい事故・身の回りの危険、気になる子どもの発達など、子どもの「もしも!」に備えるママパパ必見のヘルスケア情報をご紹介します。
夏になると増えるのが、「虫」。今回はムカデに刺されたときの自宅でもできる対処法や、病院での処置が必要になる症状について解説します。

潜んでいるムカデに注意

土の中や石の裏に潜んでいることも
【いつ? どこで?】
・5月~8月

夜行性のため、日中は岩や落ち葉の下などに潜んでいます。公園などで大きな石や、植木鉢をひっくり返すと見かけることも。

【症状】
・かまれると激痛が走り、赤く腫れる
・しびれ、かゆみ
・頭痛
・発熱
・アレルギー症状、アナフィラキシーを起こす場合もある


痛みは数時間ほどで治まりますが、頭痛や発熱、じんましん、息が苦しい、気分が悪いなどのアナフィラキシーを起こす場合もあります。

傷口にお湯をかけるって本当?

【処置】
・傷口を洗い流す
・冷やす(痛みや腫れをやわらげる)


傷口を洗い流し、感染リスクを減らします。冷やすことで痛みがやわらぎ、腫れをふせぐことにつながります。

お湯(43℃ぐらい)を10~20分かけることでムカデの毒の効果を消すとも言われていますが、逆に温めることで血流が良くなり、体内に毒が回ってしまう場合もあります。お湯よりも水で洗い流すようにしましょう。

かゆみ、痛み、腫れなどにはぬり薬を使います。感染を起こすこともあるので、症状が気になるときは病院を受診しましょう。
傷口は洗い流す

家の中に侵入するムカデ

日中は土の中や石垣の隙間など湿度が高く、暗くて狭い場所に生息していますが、夜行性のため、日が暮れるとエサを求めて民家に侵入することがあります。

暖かい場所を好むので、布団の中に入り、就寝時にかまれてしまうことがあります。

市販の駆除剤などを使用しても、出入り口となる隙間があると再び侵入されてしまいます。エアコンのダクト周辺や窓のサッシなど、隙間がある箇所にはテープなどを貼り、侵入口をふさぎましょう。

【予防対策】
・家の周りの雑草・鉢植えなどの環境を整備する
・侵入口をふさぐ
記事監修:小児科医テル、イラスト:原あいみ、写真提供:ピクスタ
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しょうにかい てる

小児科医 テル

Shonikai Teru
小児科専門医

総合病院に勤務する17年目の小児科医。「親や、子どもに関わる人たちに正しい医療の知識をしってもらいたい」と思い、2018年からInstagramを中心にSNSで、子どもの健康について情報発信している。 Instagram:https://www.instagram.com/shonikaikuji/ YouTube:https://www.youtube.com/@shonikaiTERU

総合病院に勤務する17年目の小児科医。「親や、子どもに関わる人たちに正しい医療の知識をしってもらいたい」と思い、2018年からInstagramを中心にSNSで、子どもの健康について情報発信している。 Instagram:https://www.instagram.com/shonikaikuji/ YouTube:https://www.youtube.com/@shonikaiTERU

げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki

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