齊藤里奈「妊娠、出産を経て。子役時代に出会えた大人がずっと私の憧れです」

【WEBげんき連載】わたしが子どもだったころ #10齊藤里奈

編集者・ライター:山口 真央

【WEBげんき連載】わたしが子どもだったころ

「あの人は、子どものころ、どんな子どもだったんだろう」
「この人の親って、どんな人なんだろう」
「この人は、どんなふうに育ってきたんだろう」

今現在、活躍する著名人たちの、自身の幼少期~子ども時代の思い出や、子ども時代に印象に残っていること、そして、幼少期に「育児された側」として親へはどんな思いを持っていたのか、ひとかどの人物の親とは、いったいどんな存在なのか……。

そんな著名人の子ども時代や、親との関わり方、育ち方などを思い出とともにインタビューする連載です。

第10回は、NHK Eテレ「いないいないばあっ!」に、2代目女の子として出演していた齊藤里奈さん。現在はヨガ講師として活動している里奈さんは、2人のお子さんを育てるシングルマザーでもあります。

子役時代は20本のテレビCMに出演

撮影/岩田えり(以下同)
私は3人姉弟の長女です。両家の初孫として生まれて、親戚のみんなから可愛がられました。芸能事務所に所属したのは3歳のころ。母方の祖母が、新聞広告で子どもモデルを募集しているのを見て、応募したのがきっかけです。

最初の仕事は、おもちゃの広告や、雑誌の仕事が大半でしたが、4歳になるとテレビCMの仕事がぐっと増えました。「いないいないばあっ!」に出演するまでに、でたCMの数は約30本ほど。番組と番組のあいだに、私の出るCMが2本流れることもありました。性格はのんびりしたほうでしたが、お仕事に対しては子どもながらに責任を持って取り組んでいました。1度決まったドラマの主役が、スポンサーの都合で見送りになってしまったときは悔しくて、はじめて大泣きしたのを覚えています。
幼少期の齊藤里奈さん

ワンワンを父のように慕っていた

「いないいないばあっ!」の2代目女の子になったのは、小学2年生の終わり。1代目の田原加奈子ちゃんが10歳からスタートしたこともあって、オーディションで最後まで残ったのは、私より年上の女の子たちでした。最終選考は「いないいないばあっ!」のセットの前で、台本はなくワンワンと自由にお話をするというもの。楽しくお話ししているうちに、ワンワンが眠くなってしまって、私たちがどう対応するかが試されていました。

あとから母に聞いた話ですが、他の女の子たちは、ワンワンを寝かしつけたりして上手にストーリーを完結させていたそうです。一方、私はというと「里奈も眠たくなっちゃった~」と言いながら寝たフリをして、そのまましばらく起きるタイミングを失ってしまいました。見かねたワンワンが「3、2、1!」と声をかけてくれたので、それを合図に体を起こすことができました。母は落ちたと確信したみたいですが、結果は合格。スタッフさんが、マイペースな行動をおもしろがってくれたみたいです。

「いないいないばあっ!」の4年間の撮影は、とにかく楽しかったですね。休憩に入っても母のところに戻らず、ワンワンや声優さん、スタッフさんの誰かと、ずっとおしゃべりをしていました。チョーさんのことは高校生になるまで、プライベートでもワンワンと呼んでいました。一度、帰りの電車が一緒になったときに呼んだら「小さい子にワンワンって呼ばれていたらへんなおじさんって思われちゃうから、ワンさんって呼んで」と言われたことがあります(笑)。当時は父が仕事で忙しく、あまり家にいなかったこともあって、チョーさんのほうが一緒にいる時間が長かった。チョーさんのことを、うっかり「パパ」と呼んでしまうくらい、大きな存在になっていました。
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