「こけし」が服を脱いで「お風呂」に入る!? 奇想天外な絵本『こけしぞろぞろ』の作者が誕生秘話を明かしてくれた

第1回(全3回)

まつながもえさん近影 撮影:講談社写真映像部
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ページをめくってもめくっても「こけし」だらけ! しかもぞろぞろと向かった先は、さらに大変なことに!? そんなインパクトのある絵本『こけしぞろぞろ』について、作品が生まれたきっかけや制作過程を、著者のまつながもえさんが語ります。

第1回は『こけしぞろぞろ』誕生秘話をお伝えします。
『こけしぞろぞろ』著・作:まつながもえ

動いて、飛んで、転がって! 自由に動く圧巻のこけしパワー

ある日、空から舞い落ちてきた「こけしおふろデー」のチラシ。それを見た日本全国のこけしたちが、いっせいに「ゆのまち」に向かって、ぞろぞろ、ぞろぞろ、大集合! ほとんどのこけしがとことこ歩いている中で、飛行機のように飛んでいるこけしや、ころころ転がって先を急ぐこけしの姿も見られます。
絵本『こけしぞろぞろ』著・作:まつながもえ
あっという間に「ゆのまち」は、日本全国から集まったこけしたちで大混雑! でもこけしたちは、いったいどうやってお風呂に入るのでしょうか? そもそもこけしとお風呂にどんな関係があるのか、著者のまつながもえさんに絵本『こけしぞろぞろ』が誕生した経緯をお話ししていただきました。

──こけしが服を脱いでお風呂に入るという発想がおもしろいのですが、アイデアのもとはなんですか?

まつなが:絵本カバーの折り返しにも少し書いたのですが、こけしは、温泉街の土産物として誕生したものです。「こけし」について調べたときにそれがわかったので、「こけしをお風呂に入れよう!」と思いつきました。

実は『こけしぞろぞろ』にはもとになった作品があって、服を脱ぐアイデアもそこで思いついたものなんです。

──それはどんな作品ですか?
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