【古生物学者調査記】アメリカの世界的化石産地で3億年前の化石探し

【ちょっとマニアな古生物のふしぎ】古生物学者・相場大佑先生が見つけた古生物のふしぎ

古生物学者:相場 大佑

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大むかしの生きもの

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講談社(編) 群馬県立自然史博物館(監)

発売日:2020/06/27

価格:価格:本体2000円(税別)

タイムカプセルのような化石産地!アメリカの「メゾンクリーク」へ

2026年5月、アメリカのイリノイ州にある世界的に有名な化石産地「メゾンクリーク」を訪れ、野外調査を行いました。

ここではシデライト(菱鉄鉱)という鉱物を多く含む「コンクリーション」と呼ばれる硬い石の中に古生代石炭紀(約3億年前)の化石が保存されています。化石になりやすい硬い骨や殻だけでなく、体の柔らかい部分の輪郭まで保存された化石も見つかっています。

このように、通常は分解されてしまう部分まで保存された化石を産出する地層は「ラーゲルシュテッテン」と呼ばれ、アノマロカリスが発見されたカナダの「バージェス頁岩」、始祖鳥が発見されたドイツの「ゾルンホーフェン石灰岩」などと並び、メゾンクリーク化石産地もその一つです。シダ類をはじめとするさまざまな陸上植物、正体がはっきり分かっていない「タリーモンスター」、イソギンチャクの仲間、カブトガニや巨大なヤスデ類アースロプレウラなどの節足動物、両生類、魚類など、河口周辺の陸上・淡水域から海中にかけて生息していた多様な生物の化石が見つかる、まるで約3億年前の生態系をそのまま閉じ込めたタイムカプセルのような化石産地です。
さまざまな植物化石と当時の森林を復元したジオラマ。フィールド自然史博物館の常設展示室で撮影。
謎の古生物「タリーモンスター」。上:フィールド自然史博物館の常設展示室で撮影した化石。下:タリーモンスターの復元画。東京大学大学院理学系研究科・理学部プレスリリース(2023.04.17)より、著作権法第32条第1項に基づき引用(絵:迫野貴大氏)。https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/info/8399/

化石好きにとっては宝の山「spoil pile(スポイルパイル)」

調査当日は、イリノイ州の都市・シカゴにあるフィールド自然史博物館の研究員と地元の化石コレクターの案内で、シカゴから車で約1時間のブレースビルという村へ向かいました。アメリカ中西部らしい、のどかな田園風景が広がっていて、化石を含むような地層の崖は見当たりません。化石が採れそうな場所にはとても思えませんでした。

研究員によると、ここの陸上には地層がほとんどなく、過去に地下より掘り出された地層の山から化石を探すと言います。かつて、この地域では植物化石が変化してできた石炭の採掘が盛んに行われていたそうです。石炭を採掘した際に取り除かれた不要な岩石を積み上げてできた山「spoil pile(スポイルパイル)」が今でもこの付近にあり、そのスポイルパイルに化石入りの岩石が含まれているようです。石炭探しで出たエネルギーにならないクズ石の山が、私たち化石好きにとっては宝の山というわけです。ちなみに、かつて日本でも北海道や東北、九州などに炭鉱があり、同じように岩石を積み上げてできた山がありました。日本では、それらは「ズリ山」や「ボタ山」と呼ばれています。

車を止めて林道を数分歩くと、高さ30メートルほどもある山が見えてきました。山に登ってみると、確かに積み上げてある岩石は地層のブロックでした。さて、この地層のブロックの中から化石を探すわけですが、ハンマーで化石の入ったコンクリーションを割ると中の化石まで壊してしまうことが多いため、この場では割らずそのまま持ち帰って、特別な方法で中の化石を確認するのが良いと研究員に教えられました。ここでは、ハンマーは山を崩してコンクリーションを探すために尖ったほうのみを使うと良いということです。
石炭を採掘した際に取り除かれた不要な岩石を積み上げてできた山。
石炭のかけらもたくさん落ちています。
スポイルパイルは近づくと意外と大きい。この山を登り、コンクリーションを探します。
【化石も掲載】あつまれ どうぶつの森 島の生きもの図鑑

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講談社(編) 伊藤弥寿彦(監) 平沢達矢(監) 宮崎佑介(監)

発売日:2022/07/29

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二枚貝化石と植物化石を発見!

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