
CTスキャンで歴史が覆る!古生物学者が解き明かす新種アンモナイトの真実とは?
【ちょっとマニアな古生物のふしぎ】古生物学者・相場大佑先生が見つけた古生物のふしぎ
2026.09.29
古生物学者:相場 大佑

中生代白亜紀の新種のアンモナイト研究に新発見!
実は化石自体は20年以上前に採集され、以前勤めていた博物館の収蔵庫にありました。新種であることはほとんど確信していたものの、どのアンモナイトに近いものなのかが全くわからず、発表できずにいました。
CTで写ったヘテロカリネラの連室細管は螺環の上の方にありました。これはツリリテス科の特徴です。このことから、ヘテロカリネラがツリリテス科に含まれるものであることがわかりました。
しかし、見つかった地層の時代が問題でした。
今回の化石は、白亜紀サントニアン期(約8630万~8360万年前)の地層から見つかったものですが、サントニアン期の地層からはこれまでにツリリテス科の化石が見つかっていません。ツリリテス科が生息していたのは、サントニアン期よりももっとずっと前、白亜紀前期アルビアン期中期から白亜紀後期セノマニアン期末まででした(約1億800万年前~9390万年前)。サントニアン期には、ツリリテス科に代わってノストセラス科が繁栄していました。
化石の形はツリリテス科に近いのに、時代的にはノストセラス科に近い。この場合は、形と時代のどちらを信用するべきでしょうか。
私は形のほうを信用することにしました。そもそも化石の分類には時代は関係ありません。時代がどうであれ、形が近いもの同士を仲間と考えるのが基本です。
さらに、過去の研究論文を調べていてわかったことがありました。実は、セノマニアン期よりも後の時代に生きていたツリリテス科のアンモナイトが、新種ヘテロカリネラ以外にも実はいたということです。































































