すべての恐竜に羽毛があった!? クリンダドロメウスの発見!
2014.09.12
全長1.5mほどの、2本あしで歩いていた植物食恐竜で、『クリンダドロメウス(クリンダ(地名)のランナー)』と名づけられました。
その羽毛は、ディロングのような「獣脚類(じゅうきゃくるい)」にみられる原羽毛のようなものでした。
これまでにみつかっている羽毛恐竜のほとんどは「獣脚類」であり、クリンダドロメウスのような『鳥盤類』から羽毛がみつかったのは、今回がはじめてです。
『鳥盤類』と「獣脚類」は、進化の初期の段階でわかれています。
それにもかかわらず、『鳥盤類』であるクリンダドロメウスの羽毛と、「獣脚類」であるディロングの羽毛が、共通の祖先に由来があることから、羽毛の起源は、さらにさかのぼることが確実になりました。
この発見によって、「獣脚類」だけでなく、『鳥盤類』もふくめた、すべての恐竜が羽毛を持っていた可能性がでてきました。
Q.『鳥盤類』・「獣脚類」ってなに?
A.恐竜は、進化の初期の段階で、『鳥盤類』と『竜盤類』の2つの大きなグループにわかれました。
クリンダドロメウスは『鳥盤類』に、ディロングのような「獣脚類」は『竜盤類』に属します。
『鳥盤類』は、基本的に植物食で、四本足で歩くものと二足歩行をするものがいます。
「獣脚類」は大部分が肉食性で、二足歩行をします。
『鳥盤類』は鳥類の骨盤に、『竜盤類』はとかげ型の骨盤に似ていることから、このような分類名がつけられました。