シロナガスクジラの心臓は超巨大! 哺乳類のふしぎに迫る『大哺乳類展3』開催中!
MOVEラボ研究員が『大哺乳類展3─わけてつなげて大行進』をレポートします
2024.04.26
『大哺乳類展3─わけてつなげて大行進』高校生研究員がレポート!
「分類(=わける)」と「系統(=つなぐ)」をテーマに、哺乳類たちの見た目や内部の特徴、DNAなどをもとにグループ分けし、それらの関係性をつなぎあわせることで浮かび上がる哺乳類のふしぎを紐解きます。哺乳類の進化と多様化に迫った展示から、哺乳類の奥深さを学べるはず!
今回レポートするのはMOVEラボ研究員 助手のひであき
恐竜が大好きで小学生のころからMOVEラボの活動に参加。高校生になった今では、研究の幅をグッと広げて、恐竜や化石、石についての研究を深めています。夢は恐竜の研究者。
〈MOVEラボ研究員とは?〉
MOVEラボ研究員は、厳正な選考によって選ばれた、生きものや自然科学に興味のあるMOVE読者の代表です。研究員は、MOVEラボの活動に参加し、フィールドや博物館、動物園などをリアルに楽しみます。また、ラボの研究員は、自分たちの研究レポートをMOVEラボのサイト上で発表します。
メンバーは現在24名! 中学生以上は「助手」として活動しているよ!
https://lab.zukan-move.kodansha.co.jp/
生物研究の学びになる展示がとても面白い!
第3弾となる今回の大哺乳類展では、監修者である国立科学博物館・動物研究部・脊椎動物研究グループの川田伸一郎先生と田島木綿子先生のお二方それぞれの分野で大発見があり、その発見と紐づける形で哺乳類の紹介がなされています。この特別展で、生物研究の基礎を知ってもらいたいという思いがあるそうです。
哺乳類のふしぎな特徴が骨格から学べる!
シロナガスクジラの心臓は僕の身長と同じくらいの大きさ!
偶蹄類、食虫類の観点からの解説も面白い!
入ってまず目につくのはレオポン。これはヒョウとライオンが別種であることを示した例です。本来、種の判別には子孫を残すか実験しないと分からないのですが、この実験が難しいため、見た目などの特徴で判断しています。
個人的には、この章に展示されているツチブタの歯が面白かったです。実は彼らの歯は他の哺乳類とは成分も構造も違うそうなのです。
まるで巨大な図鑑を読んでいるよう!
ジャコウネズミのキャラバンがかわいいですし、いろいろな頭骨の見比べも楽しいです。そして、胃の展示でのカバの立ち位置も必見です。反芻をするグループとしないグループのちょうど中間の特徴を持っていて、反芻するかしないか分かっていないのです。標本を見比べながら考えてみると面白いですよ。
研究者を目指す人は必見!
この特別展は哺乳類に疎い僕でも面白く、一緒に行ってくださった柴田先生も楽しそうに話されていて、いろいろな楽しみ方のある展示でした。さすが楽しみにしていた大哺乳類展の第3弾だなと感動しました。
特別展「大哺乳類展3-わけてつなげて大行進」
会期 : 2024年3月16日(土)〜6月16日(日)
会場 : 国立科学博物館 東京・上野公園(〒110-8718東京都台東区上野公園 7‐20)
National Museum of Nature and Science (Ueno Park, Tokyo)
https://mammals3.exhibit.jp/