東京近郊で多数の目撃情報も! 都心で南国の鳥が増殖した驚きの理由とは?
【ちょっとマニアな季節の生きもの】サイエンスライター・柴田佳秀先生が見つけた生きもののふしぎ
2023.02.27
サイエンスライター:柴田 佳秀
都心エリアに野生のインコが1500羽もいる!?
じつは本当にインコが東京にいるのです。しかも、1羽や2羽ではなく、東京都を中心に神奈川県や埼玉県にかけて約1500羽もいます。
もちろん日本の鳥ではなく、インド南部やスリランカに分布する鳥です。それが1960年代後半にペットとして飼われていた鳥が逃げ出し、野生化したといわれています。驚いたことに、ホンセイインコが野生化しているのは、日本だけではありません。イギリスのロンドンやドイツのベルリンなど、世界各地の大都市で外来種として定着しています。なんと、ヨーロッパ全体では約8万羽はいるんだそうです。
観察してみると、木の芽や花の蜜、ヒマワリの種や木の実などを食べていました。都会には街路樹などの木が意外とたくさんあるので、インコも食べものには困らないのでしょう。
写真提供/柴田佳秀
柴田 佳秀
元ディレクターでNHK生きもの地球紀行などを制作。科学体験教室を幼稚園で実施中。著作にカラスの常識、講談社の図鑑MOVEシリーズの執筆など。BIRDER編集委員。都市鳥研究会幹事。科学技術ジャーナリスト会議会員。暦生活で連載中。MOVE「鳥」「危険生物 新訂版」「生きもののふしぎ 新訂版」等の執筆者。
元ディレクターでNHK生きもの地球紀行などを制作。科学体験教室を幼稚園で実施中。著作にカラスの常識、講談社の図鑑MOVEシリーズの執筆など。BIRDER編集委員。都市鳥研究会幹事。科学技術ジャーナリスト会議会員。暦生活で連載中。MOVE「鳥」「危険生物 新訂版」「生きもののふしぎ 新訂版」等の執筆者。