SNS動画に釘付け!【日立市かみね動物園】クモザルの驚くべきしっぽワザとは?

〈新連載〉ドリトル柴田の「動物園に行ってみた!」vol.1

科学ジャーナリスト:柴田 佳秀

日立市かみね動物園のクモザル
すべての画像を見る(全22枚)

SNS で発見! クモザルのおもしろいワザ!

こんにちは。科学ジャーナリストのドリトル柴田です。私は日本各地の動物園を訪ね歩く旅を続けています。

最近の動物園は、SNSをとても上手に活用していますね。私もいくつかの園をフォローしていて、日々楽しませてもらっています。そんな中で、ときどき「えっ、なにこれ!?」と目が釘づけになるような投稿に出会うことがあります。

先日もそんな出来事がありました。茨城県にある日立市かみね動物園が投稿した動画で、中米に生息するジェフロイクモザルが、なんと檻の外にある手の届かない食べ物を、器用なしっぽを使って取っていたのです。

クモザルのしっぽが器用なのは知っていましたが、まさかマジックハンドのように正確に使いこなすとは思いもよりませんでした。

「これは、ぜひこの目で見てみたい!」

そう思い立ち、私はすぐに日立市かみね動物園へと向かいました。

動物園は開園と同時に入るべし!

動物園の正門に着いたのは、なんと開園9時の1時間前。動物園を楽しむ最大のコツは開園と同時に入ることなんですが、さすがに早すぎました。
開園前の正門です。誰もいません。
9時になったのでチケットを買っていよいよ入園です。チケット代は大人520円。ちょっと安すぎる気がします。

入園したらすぐに動物へGO!と行きたいところですが、慌てないでください。まずはイベント告知の看板のチェックです。各動物園では、その日に行われる予定が入り口近くに書いてあることが多いので、必ず確認したいですね。

この時間に合わせて、今日のスケジュールを決めるのがおすすめです。
もぐもくタイムとはおやつの時間。飼育員さんの解説もあるのでぜひ見たい!
正門を入るとまずどーんと出てきたのはアジアゾウ。
看板娘のミネコとスズコが出迎えてくれました。正門入ってすぐにゾウがいる動物園はあまりないかもしれません。
ミャンマー生まれのミネコ(左)とスズコ(右)。かつてはインドゾウと呼ばれましたが、アジアに広く分布しているので、今はアジアゾウという和名です。
ゾウたちは、ちょうど朝ご飯の時間でエサを食べていました。これが開園時間に入ることをおすすめする理由の一つ。あさイチはもぐもぐタイムでなくても、動物にエサを与えていることが多く、こんなシーンが見られるのです。
器用に鼻を使って草をまとめて口に入れています。

ネコ科は急げ!

前へ

1/2

次へ

53 件