あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「2月14日」(1998年)。
コウダ隊員の旧友である藤倉の夢であった海底研究基地・トライトンJⅡが建設され、コウダは藤倉のもとを訪れていた。しかし、コウダが藤倉と別れた直後、トライトンJⅡがディプラスに襲撃され、藤倉は亡くなってしまう。コウダは、生き残った数名の職員を救うため、ガッツマリンで救助に向かった。
トライトンJⅡが破壊される
しかし、その後、トライトンJⅡが何者かに破壊されたという連絡があった。敵の襲撃は、コウダが出発した直後に発生したのだ。破壊されたのは、3つあるドームのうちのひとつだけだったが、運悪くその時間は、ほとんどの職員が襲撃されたドームに集まっていた。そして、メインコントロールルームにいた2名を除き、職員は全員命を落としてしまった。
夢を叶え、さっきまで話をしていた藤倉が突然亡くなったことに大きなショックを受けるコウダ。ヒビキ隊長は、アスカとリョウ隊員に生存者の救助を命令するが、コウダもその救助作戦に志願する。ヒビキ隊長はそれを承諾し、コウダはアスカとともにガッツマリンで海底に潜るのだった。
トライトンJⅡに向かう途中、コウダは藤倉について、アスカに話していた。藤倉にとって、トライトンJⅡは2番目の夢だった。藤倉は、潜水艇で世界の海を駆け巡るという夢を持っていた。しかし、訓練生時代の怪我が原因で、その夢を絶たれてしまったのだ。しかし、藤倉はめげずに努力をし、トライトンJⅡの設計者として新たな夢を叶えたのだった。