あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「7月3日」(1966年)。
超音速ジェット旅客機206便に乗って帰国した万城目たちだったが、もう少しで空港に到着するところで、渦を巻く謎の雲に吸い込まれてしまう。そこは、四次元空間だった。トドに似た怪獣・トドラが現れ、さらにはその騒動に乗じて、日本に送還されるため206便に乗っていた殺人犯が暴れだす。
206便が姿を消す
しかし、突如機長の目の前に、渦を巻く謎の雲が出現。206便は、その中に吸い込まれてしまう。空港のレーダーからも206便は消失。由利子たちは管制塔に行き、そのことを知る。すると、飛行機がいないにもかかわらず、飛行音が聞こえてきた。由利子は、それが206便の音だと考えるのだった。
一方、206便は霧のようなものがたちこめる、謎の空間に迷い込んでいた。機体は大きく揺れ、パイロットや乗客は全員気を失ってしまうものの、目を覚ました万城目は操縦室に行き、エンジンを停止させる。その後、機長たちを起こしたのだった。しかしそのころ、客席でひとりの男が目を覚ます。その男は、殺人罪で強制送還されたオリオン太郎だった。オリオン太郎は、自分を連行していた刑事から銃を盗み、万城目たちを脅す。